さらばCR7、さらばメッシ。新旧のスーパースター対決は新星に軍配。圧巻のゴールシーン連発のノックアウトステージ〈ロシアW杯16日目〉
これぞワールドカップ!目の前で展開される最上級のスペクタクルに思わずテレビに釘付けになってしまった。そんなサッカーファンも多いのではないだろうか。いよいよ昨夜からノックアウトステージが始まりました。
ノックアウトステージ1回戦は1日2試合行われる。日本時間に置き換えると第1試合が23時キックオフ、第2試合が3時キックオフ。このサイクルが四日間続くとなると、すべての試合をオンタイムに観ることは控えたい。日本戦はともかく、別の日は第1試合はライブで観戦、第2試合は早朝の録画観戦にしておこう。そんなルールを課してみた。見逃してはモッタイナイ、先に結果を知ってしまったらツマラナイ。そんなボクの判断は正しかったと思う、そのくらい昨夜の2試合は見応えのある展開が繰り広げられた。
□新時代の幕開け
アルゼンチン3-4フランス
メッシ擁するアルゼンチンとエムバペら若手が台頭するフランスとの対戦は激しい点の取り合いの末フランスが勝利!2ゴールとPK奪取などメッシを凌ぐ圧巻のパフォーマンスで存在感を発揮、新たなスーパースターが誕生した。
試合は見応えある得点の奪い合いの様相、ディマリア(アルゼンチン)のスーパーミドルが炸裂すれば、パバール(フランス)も負けじとこちらもまた大会ベストゴールに値するスーパーミドルをゴールネットに突き刺す。逆転に次ぐ逆転劇の幕を引いたのはエムバペのスピードがもたらした2ゴールだった。
サッカーファンではなくとも、誰が見てものめり込める白熱の攻防は、今大会ベストマッチに挙げられるのではないだろうか。
□強力ツートップが爆発!
ウルグアイ2-1ポルトガル
大会屈指の強力ツートップ、ウルグアイのスアレスとカバーニが躍動。両者ともに凌ぎを削る激しい攻防戦に決着をつけたのはカバーニの2ゴールだった。ポルトガルのエース、言わずと知れたスーパースター、クリスチアーノ・ロナウドはウルグアイ守備陣の激しいプレス苦しみなす術を失った。
この試合の中で度肝を抜かれた場面があった。それはウルグアイが挙げた先制ゴールのシーンだ。左サイドに流れたスアレスがカットインから強引にシュート性のライナーを放り込む。そのクロスに対してファーサイドに待ち構えていたカバーニが体を投げ出すようにヘッドで合わせる。あまりの速さに誰もが呆気にとられてしまうゴールシーンだった。2トップが両ワイドに流れながらも得点を奪ってしまう、恐るべき決定力を目の当たりにした瞬間だった。
スアレスとカバーニは互いの出身地が隣村同士の同い年という、少年時代からライバル関係にあったそうだ。まさかこの二人がツートップを組み世界を驚かすことになろうとは、故郷の知人たちも驚いているに違いない。
これまで世界のサッカーシーンを牽引していたメッシとロナウドが大会を去ってしまったことは残念だが、4年前のスターが4年後もスターでありつづけることもある意味寂しくもある。新たなスーパースターの誕生は今後のサッカー界に新陳代謝をもたらすかもしれない。
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