歓喜に報われた不眠不休の48時間!?超弾丸ロシアW杯観戦記〜GL第2戦 日本vsセネガル〜>
ロシアは思いのほか暑く、そして当然のことながら熱かった。こんにちは サッカー馬鹿 勝村大輔(@gunners5050)です。
この日のために生きている、4年に一度、本気でそう思います。98年、我らが日本代表が初出場を果たしたフランス大会から、02年日韓大会、06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会につづいて、今まさに激闘真っ最中のロシア大会に行ってきました!日本代表と同じく6大会連続6回目の観戦です。
これまでのボクのW杯観戦記はコチラです。もしよかったら。
『それでもボクはロシアW杯に駆け付けるvol.1』
『それでもボクはロシアW杯に駆け付けるvol.2』
『それでもボクはロシアW杯に駆け付けるvol.3』
W杯観戦のために、お勤め時代は会社を退社したこともあったし、お客さんに頭を下げて行かせてもらったこともあった。でも今はテレビ画面でボクを探す人たちがたくさんいます。おかげさまで今大会も無事に現地に駆け付けることができました。支えてくださる皆様には本当に感謝しています。
6月23日(土)成田→モスクワ→チェリャビンスク
当初の予定では羽田発、中華国際航空で北京を経由してのモスクワ入りを予定していましたが、急遽、アエロフロートのモスクワ直行便を取ることができたので、前日のうちに成田に移動、12時発のフライトでモスクワへ向かう。モスクワまでの飛行時間は10時間。かねてからFAN IDを取得していたのでビザは不要のこと、すんなりと入国完了!
東京とモスクワの間にはー6時間の時差があるので、モスクワへ到着したのは現地時間16時(日本時間22時)、今回参加させていただくツアー団体『サポ村』が指定した集合場所を確認し、しばしの自由時間を楽しむ。とりあえずお腹が減っていたのでハンバーガーをビールで流し込みました。ビールの銘柄はハイネケンだったのでなんの違和感もありませんでしたが、このハンバーガーが初めて食べる味でした。普通、ハンバーガーってケチャップとマスタードがスタンダードじゃないですか、でもこのハンバーガーの味付けはマヨネーズのみ。以前テレビ番組でロシアは世界一のマヨネーズ消費国だと聞いていたので納得、しかも案外いける。
集合時間の18時30分を迎え、集合場所のターミナルDのマクドナルド前に集まったのは総勢15名ほどのツアー客でした。一同出揃ったところで国内線の搭乗口へ移動、目的地チェリャビンスク行きの搭乗時間は22時、それまで再び時間を潰す。カフェバーに立ち寄り再びビールを飲みながらドイツvsスウェーデンを観戦。
あらかじめ聞いていた噂でしたが、22時を過ぎても搭乗アナウンスはなく、結局、飛行機が飛び立ったのは0時を過ぎた頃でした。モスクワからチェリャビンスクへの飛行時間は約2時間ほど、(爆睡してたので覚えてない。)チェリャビンスクとモスクワにはー2時間の時差があるので、到着時刻は午前5時を迎えようとした頃でした。気温は結構肌寒い。
空港からホテルはバスで約20分ほどで到着した。ホテルの部屋に辿り着いたのはAM6:00、同部屋の相棒と挨拶を交わし、結局、ベットで休むことなくシャワーを浴び、9時半のロビー集合に向けて身支度をすることに。一睡もせずに決戦の地エカテリンブルグに向かうバスに乗り込む。興奮状態のため不思議と眠くはない。ロビーに集まったサポーターは総勢200名!?5台のバスに乗り分けていざエカテリンブルグへ出発!
6月24日(日)決戦の地エカテリンブルグへ
エカテリンブルグへの道のりは約4時間ほど、一度の休憩を経て、バスは街の中心部に到着した。ここで今回のボクの相棒を紹介します。単身大阪からロシアへ乗り込んだ熱きサポーターの宮崎さんです。奇しくもい彼とは同い年ということもあって直ぐに意気投合、スタジアム出発まで2時間のフリータイムがあるということなので、男二人で街ブラしようということになりました。
とりあえず腹減ったね〜ということでランチを取ることに。集合場所の広場の前にそびえる巨大デパートへ。(名前は読めませんでした。)
せっかくなのでロシアっぽいものが食べたい、ボクらにはそんな共通認識があった。だから当然バーガーキングなどの見覚えがある看板はスルー、結局、ビュッフェスタイルのフードコートで食事をとることに。そしたらね、あったあった!これこれ!謎の赤いスープの正体はあの『ボルシチ』でした。なんとコレが美味!?見た目ほど油っぽくなくヘルシーな野菜スープなんですね、ちなみに赤色は着色料ではなくテーブルビート(赤カブ)という野菜によるそうだ。
食後は目抜き通りを散策。外国人が珍しいのだろうか、其処彼処で記念撮影を頼まれます。それにしてもロシアは美女の宝庫だね。(恥ずかしくて一緒に写真撮れませんでした。)この日は日曜日ということもあってか多くの人たちで賑わってました。
再び集合地点に戻り、いよいよ決戦の地『エカテリンブルグ・アレーナ』へ。総勢200人の日本代表サポーターの大行進が始まった。スタジアムへの道のりは約30分ほど、地元警察の保護の元、ボクたちサポーターは旗を振り、チャントを叫びながら歩み始める。沿道には地元の方々が埋め尽くし、ボクたち日本人サポーターとの記念撮影を楽しんでいる。これぞW杯ならではの嗜みの一つです。地元の方々との交流やセネガルサポーターとの交流を楽しみました。
エカテリンブルグ・アレーナ
ついにキタ!決戦の地『エカテリンブルグ・アレーナ』に到着。スタジアムに入場する際には必ずFAN IDの提示が求められる。赤外線みたいな機械を通してゲートが自動的に開く。(超ハイテク!)厳重な手荷物チェックを通過していざスタジアム内へ。
朝とは打って変わりともかく暑い。(30℃近くあるんじゃないかなぁ〜)早速ビールにありつきます。マッチカードが記載されたオリジナルカップがイイね、中身はやはりバドワイザーだった。(スポンサーだもんね。)
スタジアムに入るとロシア美女の鼓笛隊が迎えてくれる。おっさんたちは決まって記念撮影したがる。やれやれ(笑)
これが噂に仮設スタンドかっ!?屋根をぶち抜いて建てられたゴール裏の仮設スタンドです。飛び跳ねたら崩れちゃうんじゃないのー、ちなみにこの席は外国人立ち入り禁止だそうです。この座席の観客は全てロシア人だそうです。(それってどういう意味?)規定の観客動員を満たすための苦肉の策だそうです。でもこれで十分だと思う。無理に改築する必要はないよね。
スタジアムの中に入った。左側を眺めるとこんな風景です。仮設スタンドはこんな感じで飛び出しています。
右側の風景はこんな感じです。
ボクの座席はバックスタンドのど真ん中、前目の2階席でした。眺めは悪くない、急勾配のスタンドはサッカー専用スタジアムならではの仕様、非常に観やすいです。背番号が目視できるほどの至近距離で熱気を感じることができます。今大会は全てのスタジアムがサッカー専用だし屋根もついている。(エカテリンブルグのゴール裏は特別ね。)この点で言うと、悔しいけど日本はまだまだサッカー発展途上国なんだなぁと実感してしまう。本当に素晴らしいスタジアムでした。
あ、ちなみにビール&ホットドックが今夜の夕食です。てかコレ、毎回食べてる気がする。今大会はケチャップとマスタードの容器が進化している、汚れずに済む仕様になっている。見た目以上に美味しい!
日本代表メンバーがピッチに登場!ウォーミングアップが始まりました。会場は会話が聞こえないほどの大音量の音楽とMCのトークが繰り広げられている。時折、日本の音楽もかけてくれるロシア人の粋な心遣いもあり、試合開始に向けてボルテージが高まります。
グループH 第2戦 日本vsセネガル
ついに決戦の時が来た。ピッチに巨大な大会シンボルと両国の国旗が広げられ、会場に響き渡る”Seven Nation Army”とともに選手入場!!(全身に鳥肌がたった。)
国歌斉唱。愛国心を剥き出しに大合唱する日本人サポーター、このチームとともに俺たちも声を枯らすぜ!
この日のスタメンはコロンビア戦と同様に、GK川島、DF酒井宏、吉田、昌子、長友、MF長谷部、柴崎、原口、香川、乾、FW大迫。
試合は原口の軽率なバックヘッドからフリーでシュートを打たれ、GK川島がまさかのパンチングミス、セネガルのエース マレに詰められ先生ゴールを献上してしまう。
それでも日本代表は落ち着いていた。ペースを乱すことなく普段通りのサッカーで攻勢を仕掛ける。同点ゴールが生まれたのは34分、柴崎のロングフィードを左サイドの長友が巧みにワントラップでディフェンダー二人を置き去りにして乾にスイッチ、シュートコース狙いすまし、素早く振り抜かれた弾道はGKの左手をかすめゴールに吸い込まれた。
GOOOOOOOOOOOOOOOOOAL!!!!!
その後も終始日本ペースで試合が進んでいたものの、一瞬の隙を突かれ、再び勝ち越しを許してしまう。
しかし、ここからがスゴかった!西野監督はためらうことなく本田と岡崎を続けざまに投入、そのわずか3分後に同点ゴールが生まれることになる。大迫がゴール前に浮き球を放り込むと、岡崎がGKと迫り合い後逸。そのこぼれ球を左サイドで待ち構えていた乾が今度はグラウンダーのクロスを放り込む。そのボールに対し再び岡崎が飛び込み、そのこぼれ球が本田の足元に転がる。本田の左足が同点ゴールを奪う!
2度のリードを追いつく粘りの戦いを演じてくれた我らが日本代表、感動のあまりにこの後しばらく動けませんでした。これで2戦を終えて1勝1分。GL突破に大きく前進した。選手、監督、スタッフのみなさん本当にお疲れ様でした。ナイスゲーム!!!
試合後、22時の夕焼け。試合の余韻に浸る。
試合後に待ち受けていたのは、地元のサッカーファンの握手攻撃だった。皆が口々にナイスゲームだったと声をかけてくれる。これがこの試合の結果です。日本人として本当に誇らしかった。日本代表に改めてありがとうと言いたい。
さらば、素晴らしきエカテリンブルグアレーナ
6月25日(月)モスクワ赤の広場へ
48時間ぶりの眠りについたボクらは、翌朝9時半にホテルを出発してチェリャビンスク空港へ移動、定刻通りにモスクワに辿り着いた。19時発の成田行きまで待ち時間が約6時間残っている。往復の時間と出国審査に手間取るという噂があったが、宮崎氏とボクは意を決してモスクワ市街地へ出向くことにした。特急電車に飛び乗り、地下鉄を二度乗り継いで、目的地『赤の広場』に辿り着いた。
多くの人で賑わっていた『赤の広場』広場に入るには厳しいセキュリティーチェックを通過しなければいけない。広場に入ってから奥へ進むと、左手にクレムリン宮殿、右手にカラフルなモスクが見えてきた。
赤の広場は特設のパブリックビューイングの会場になっていた。この日はフットサル大会が催されていた模様、めちゃくちゃ楽しいそうな雰囲気にそそられつつも、残念ながら時間がないのでスルーせざるを得ない。
お土産屋さんにてお目当の『マトリョーシカ』を購入。サッカー選手のものや安倍総理のものがあるなどバラエティー豊かなラインナップでしたが、ここはやはり伝統的なマトリョーシカを買うことに。
エクスプレスになんとか乗り込み、無事に空港へ到着。この後、想像通り出国審査の混雑に見舞われ、結局、搭乗時刻の15分前にゲートに到着。免税店へ駆け込みある程度のお土産のゲットに成功し帰国の途へ。
こうして6大会連続六度目のW杯観戦ツアーが終わった。不眠不休の48時間も我らが日本代表がもたらしてくれた歓喜によって報われた。毎度のことながら、「次回こそはグループリーグ3試合を追いかけるぞ!」というお決まりの誓いを立てつつ無事、成田空港へ到着。次回の観戦地は中東カタール、まずはアジア予選を勝ち抜いてもらわなければ。そんなことを考えつつロシアへの旅路が完結した。
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