サッカー馬鹿

2019.4.4

堅守磐田の牙城を撃て!〈明治安田生命J1 第6節 湘南ベルマーレvsジュビロ磐田プレビュー〉

湘南ベルマーレは今週末開催の明治安田J1第6節よりルヴァンカップを含め3連戦を迎える。
 
4/6 J1 第6節 磐田戦(home)
4/10 ルヴァンカップGS 札幌戦(away)
4/14 J1 第7節 松本戦(home) 
 
中3日のスケジュールで行われる。
 
まずは取り急ぎ、今週末湘南ベルマーレのホーム「BMWスタジアム」で行われるジュビロ磐田戦のプレビューをお届けしたい。
 
これまでの磐田の戦績は2敗3分、現在の順位は16位、最下位 仙台と17位 清水と並びいまだ未勝利がつづいている。
 
降格圏を彷徨う3チームの中でひときわ目を引くのが失点数だ。磐田の失点数はわずか「5」。敗れた3戦はすべて最少得点差となっている。一方で得点数に目を向けてみると「3」を記録。守備は秀逸だが、攻撃においては燦々たる結果と言っていいだろう。
 
昨季の順位は16位、うち得点数「35」はリーグワースト2位を記録。プレーオフの勝利でなんとかJ1に踏みとどまった昨季のチーム状況から抜け出せているとは言い難い。
 
移籍情報を覗いてみると、今季の新加入選手は4名と少なめ。ルクセンブルク人アタッカーのロドリゲスは第3節(大分戦)を最後にメンバーから外れ、負傷により出遅れていた森谷 賢太郎(川崎から加入)は第5節の鹿島戦でようやく先発起用されている。
 
今のところ新戦力の台頭は見当たらない。それだけ名波 浩監督は既戦力の復活に余程の期待をかけているのだろう。
 
その点において、今季から不動のセンターバックとして出場停止の第4節を覗く4試合にスタメン出場を果たしているプロ4年目大南 拓磨への期待値は試合を追うごとに高まるばかりだ。
 
2016年、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)鹿島戦でプロデビューを果たした大南はその後、出場機会に恵まれず、念願のリーグ戦の舞台に立つまでおよそ2年を要した。
 
それでも定位置を確保するまでには至らず、今季念願の開幕スタメンを掴んだ苦労人は先に行われたAFC U-23選手権タイ2020予選を戦ったU-22日本代表に選出。東京オリンピック出場へ向け期待が高まっている。
 
開幕戦でコンビを組んだチームリーダー大井 健太郎は現在負傷離脱中だが、代役の新里 亮とのコンビも遜色ない。さらに後方には名手カミンスキー(GK)が控えている。
 
前節、アジア王者鹿島相手に粘り強い戦いを演じた名波監督は「良い守備が良い攻撃につながるという典型的なゲームだった」と語るとおり磐田のサッカーは堅守がベースとなる。
 
ただその一方で攻撃陣の沈黙は解消されていない。
 
これまでの5戦を振り返ると、磐田は2シャドーとトップ下を置くシステムを併用してきたが、併用というよりは、むしろ試行錯誤という表現が相応しいかもしれない。ただし、いずれも大久保 嘉人を中心に据える名波監督の構想は揺らいでいない。逆を言えば大久保さえ抑えておけばということになる。
 
それでも磐田は、大久保をはじめ中村 俊輔や田口 泰士、山田 大記、川又 堅碁ら経験値の高いタレントを揃えているだけに、一度波に乗れば底知れぬ得点力を発揮するはずだ。
 
昨季の湘南vs磐田を振り返ると対戦成績は1勝1敗。互いにホームゲームで勝利を収めている。
 
ただし第28節 磐田で行われた対戦は、互いに残留争い中で行われたにもかかわらず、湘南は先のルヴァンカップ決勝戦からわずか中2日でのゲームを強いられた。日程面の不満が募る敗戦とあって決して納得のいくゲームではなかったはずだ。こうした意味においても湘南のモチベーションは高い。
 
堅守を誇る磐田相手に拮抗した展開が予想される。不調に喘ぐ磐田にきっちりと勝利を掴むことができるか。湘南はこれまでどおり”ノンストップフットボール”で迎え撃つ構えだろう。

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