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2020.1.13

「美容師はブラックすぎ」と感じているのなら、我慢せずに転職した方が良いと思う。

こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。

この記事を書いているボクは、現役の美容師です。

美容師歴25年、人口20万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店はまもなく開業から15年目を迎えます。

 

正直、美容師はブラックです。

 

美容師が「ブラックな理由」は3つあります。

  1. 労働時間が長い
  2. 休みが少ない
  3. 給料が安い

 

順を追って解説しますね。

1. 労働時間が長い

美容室の平均営業時間は9.4時間
美容室の平均休業日は5.5日

 

上記のとおり、一般的な美容室では、月間25日出勤、始業から終業まで勤務すると、1ヶ月の労働時間は235時間となります。

法律で定められている労働時間は、1日8時間、週40時間なので、平均出勤日23日、1ヶ月の労働時間は184時間となるはずですが、

実際には、235 – 184 = 51

一般的な美容師は、法律上の労働時間を51時間、およそ6日分超過しています。

さらに、営業時間の前後に、技術トレーニングが実施される場合、プラス2時間 × 週3日 と考えると、トレーニングに充てる時間は、1ヶ月平均およそ24時間になり、

一般的なサラリーマンと比較すると、かなり過酷な労働を強いられます。

2. 休みが少ない

昨今では、完全週休二日制を採用する美容室が増えたものの、隔週二日制の美容室が多いのが現状です。

なので実質、月6〜7の休日の美容師が多い。

法律上では、年間10日間の有給休暇が保証されていますが、それらは、夏季休暇と冬季休暇に置き換えられるケースがほとんどです。

3. 給料が安い

現在の美容師の平均年収は284万円です。(2019年11月更新)

サラリーマンの平均年収は441万円(男性/521万円 女性/280万円)なので、一般的な仕事と比較すると、かなり低賃金です。

あくまで平均値ですが、月給に置き換えるとおよそ23万円ほどになります。

上記の金額は、勤務地が東京都の場合だと、最低賃金(1013円)を切るという驚きの安さである。

ご覧のとおり、美容師はかなりブラックです。

労働環境は、政府が推進する働き方改革の影響もあり、少しずつ改善されつつあります。

しかし、美容師が、一般のサラリーマン並みの待遇を受けられるのは、まだまだ先の話でしょう。

美容師が低賃金な理由は下記の記事を参照してください。

なぜ美容師の年収は低いのか?年収アップの方法と新たな働き方を提案

 

これが現実です。

もし、ブラックに耐えられなければ、我慢せずに転職した方が良いと思う。

早ければ、来月にでも辞めれるはずです。

これが、本記事の結論です。

ブラックから回避する もう一つの方法

この先は、ボクの個人的な意見です。

事実、美容師はかなりブラックです。

それにもかかわらず、なぜ多くの美容師は転職せず、つづけているのか。

理由は2つあります。

・生涯ブラックではないから
・魅力的だから

美容師は生涯ブラックではない

多くの美容師は、独立を目指します。

なぜなら、独立は憧れだから。

そして、自分らしく働くことが可能だからです。

現在のボクは、7:00〜18:30まで営業しています。(現行のスタッフは9:30〜17:00)

休日は、毎週火曜日と第3水曜日の5〜6日ほど。夏季休暇は取らず、年末年始(12/31〜1/3)に休暇を取ります。(現行のスタッフは週休3日(火・土・日曜日休み)

スタッフには、出来るだけ厚遇を実現させように努力をしながらも、自分は勤務時代より、むしろブラックな勤務事情です。

これが現実です。

ですが、不満は一切なく、充実しています。

好きなだけ働くことができて、好きな時に休みを取ることができる。

このような働き方が実現できるのは、美容師ならではだと実感しています。

これも事実です。

つまり、ブラックとは、退職理由にもなれば、思う存分、仕事が楽しめる理由にもなるということ。

独立を成し遂げた美容師は、勤務時代よりも、独立してからの方が圧倒的に長いので、多くの美容師は、ボクと同意見だと思います。

美容師は魅力的な仕事

美容師は魅力的な仕事です。

ボクはこれまで歩んできた25年間、一度も辞めたいと考えたことはありません。

転職は考えませんでしたが、お店を変えたいと思ったことはあるし、実際に数店舗、経験しました。

それでも美容師を辞めようとは思いませんでした。

もし、一度でも、美容師を辞めたいと考えたことがあるのなら、正直なところ、美容師を生涯の仕事にすることは難しいと思います。

なぜなら、美容師は効率的な仕事ではないからです。

どんな仕事も同じかと思われますが、美容師の場合は特に、努力なしでは、理想的な働き方が実現しません。

努力を楽しめるかどうか。
すべてはこの一点に集約されます。

前述のとおり、美容師はかなりブラックです。

ですが、美容師を生涯の仕事にした人にとって、ブラックは一時的なものです。

ブラックな状況を覆すには、売上を作り出す、技術、人柄、そして、お客さまからの支持が必要です。

つまり、誰かに保証されるものではなく、自分で掴み取る他ありません。

逆をいえば、努力次第で、カンタンに覆せるということです。

こういった意味も含めて、美容師は魅力的な仕事だと、ボクは考えます。

まとめ

美容師はかなりブラックです。

ですが、美容師を生涯の仕事にしている人にとって、その状況は一時的なものです。

ブラックは、努力次第で覆すことができます。

そして、その先に”充実”が待っています。

チャンスは平等に用意されています。

一人でも多く、美容師を楽しむ人が増えることを強く望みます。

今回は以上です。

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