コンサル

2016.3.10

SNSから発生する売上の多くは、他者からの好意、敬意、応援によってもたらされる

SNSから発生する売上には、2つの要因があります。1つは、破壊的な影響力を持つ一部のインフルエンサーの発信によるもの、2つ目は、第三者からの推薦によるものだ。

こう仮定した場合、SNSから発生する売上の多くは、他者からの好意、敬意、応援によってもたらされるということになる。

先日、たった1つのFacebook投稿で、3件の問い合わせを頂き、うち1件が成約。結果50万円の売上が上がったという話を聞きました。

スクリーンショット 2016-03-09 15.13.54 のコピー▲2015年6月の藤村先生のFacebook投稿

ことの経緯は、2015年6月の藤村正宏先生のFacebook投稿に遡ります。投稿内容にはこう書かれていました。

今日の仕事場
全優石のマーケティング研修
このエントランスには香りの演出がされている。
塾生さん、カッキーの会社が仕掛けたらしい。

:品川シーズンテラス

一見何の変哲のない投稿に見えますが、この投稿により売上を上げたのは、文中に紹介されている「カッキー」こと、柿本元大さんの方です。

柿本さんが経営する会社、日本デオドール株式会社は、ニオイに特化した会社です。ボク自身、柿本さんとは友人関係にありますが、柿本さんがどんな仕事をしているのか、飲食店や工場から放出されているニオイの消臭をしている?正直なところ、それくらいしか理解していませんでした。

ところが、藤村先生の投稿には、こう書かれている。エントランスで香りの演出をしている”と。この投稿を見て、初めて柿本さんの業務内容を知ったという方が多かったのではないかと想像できます。だって、友人関係にあるボクですら初耳だったのですから。

しかも、この投稿には‘品川シーズンテラス”というチェックインタグが付いています。ということは、柿本さんの会社は、”品川シーズンテラス”という施設と契約関係にあるということも見て取れるわけです。


ポイント① 利害関係のない第三者から語られること。

但し、柿本さんのことを紹介してくれた藤村先生の影響力も、この売上に大きな関わりを持っていることを忘れてはいけません。

柿本さんの普段の投稿の反響は、平均60″いいね”と聞いています。ですが、この投稿には、430もの”いいね”を獲得している。柿本さんからしてみれば、通常の7倍以上の情報拡散が起きていることになります。


ポイント② インフルエンサーにより拡散力が圧倒的に高まった。

更に目を惹いたのは、コメント欄だ。この投稿のコメント欄には、このようなやり取りが記されています。


「お〜スコット!紹介ありがとうございます。」

「カッキーいい香りがして、頭の中がスッキリしたよ。」
「実は、目がさめる香りなんですよー。」
「なるほど、面白いねー」

このやり取りによりもたらされた事、それは、情報の質を高めてくれた事です。ということは、柿本さんの仕事の質の高さを証明しているという事になります。

「この会場は、貸し会議室を運営している施設だから、会議をより活性化させるために、頭がスッキリする匂いを演出しているんだ。」

「ホテルのロビーならリラックス効果を促進する演出をするし、病院の待合いなら、心を落ち着かせる演出をする。場所によって演出を工夫するんだ。」

コレは後に柿本さん本人から聞いた話ですが、このコメント欄のやり取りを見るだけで、閲覧者に、コレと似たような印象を与えています。


ポイント③ SNS上の交流が情報の質を高める。

ただ1つ引っかかるというか、思わず微笑んでしまった情報がありました。それは、藤村先生の「頭がスッキリしたよー」という一文です。

この先は分析ではなく、想像です。おそらく藤村先生は、この匂いにまつわるエピソードを柿本さん以外の誰かから、予め聞いていたんだと思うんです。なので、このコメントは、藤村先生が柿本さんに対する好意とか、敬意とか、そして何よりも応援したいとう気持ちによるものだと、ボクは感じました。


ポイント④ SNS上の消費は関係性が引き起こす。

如何でしょうか。ボクはこの話を聞いて、いかにもSNSらしいというか、人と人との繋がり、そして、そこに発生する人の感情が生み出した事例ではないか、そう思ったんです。

こうすればああなる。といった、テクニックや理論では説明がつかないことが起きる。それがSNSであり、本来あるべき姿なのではないかと。そんなことを考えてました。

それではまた。

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