サッカー馬鹿

2018.6.22

メッシ沈黙、アルゼンチンGL敗退の危機 〈ロシアW杯8日目〉

メッシ沈黙、アルゼンチンGL敗退の危機 〈ロシアW杯8日目〉

出来得ることならば、アルゼンチンvsポルトガルの決勝戦を観たい。そう願うサッカーファンも少なくないはず。

戦術ありき組織ベースのサッカーを、ひとりのスター選手のスーパープレーで打ち破る。誰もがそんなシーンを目撃したいからだ。

大会屈指の2人のスーパースター、ポルトガル代表のクリスチアーノ・ロナウドとアルゼンチン代表のリオネル・メッシ。第2戦を終え、両者の明暗ははっきりと分かれている。

初戦、スペイン相手にハットトリックを決めたロナウド。圧巻のFKで土壇場で同点に追いつきチームを救えば、第2戦はモロッコ相手に劣勢を強いられたチームを、ワンプレーで勝利に導く活躍を見せた。

対するアルゼンチンは初戦、格下アイスランドに苦戦。メッシがPKを外し勝ち越しのチャンスを逃せば、第2戦クロアチア相手に0-3、まさかの惨敗を喫した。

批判の矛先はメッシ一人に向けられた。それもそのはず、今大会を戦うアルゼンチンに戦術はない。メッシひとりが守備をせず、ひとり自由に動き回りボールを集める。チームメイトは常にメッシに気遣うプレーをする。アルゼンチンはメッシ頼みの戦いを貫いているからである。

ロナウドもメッシも状況はまったく同じだ。互いに超一流選手に囲まれてプレーしている普段のリーグ戦での戦いとは違い、各々が異なるクラブでプレーしている選手が、少ない準備期間の中で連携しなくてはならない、代表チームでのプレーを余儀なくされているのだ。

エゴを捨て、献身的なプレーを厭わないロナウド、神のように扱われ全てを託されるメッシ、その差は歴然としている。

このままでは、アルゼンチンは高い確率でGLを敗退するだろう。メッシ頼みを捨て、本来のスタイルを発揮しない限りGLの勝ち抜けは厳しいだろう。

奇しくもアルゼンチンを破って20年ぶりの決勝トーナメント進出を決めたクロアチアが展開したサッカーが素晴らしかった。ラキティッチやモドリッチ、マンジュキッチら各国リーグで活躍するスター選手が名を連ねるクロアチアだが、試合を重ねるごとに連携を深めチーム力を高めている。この試合でもっとも印象に残ったはモドリッチのスーパーゴールだった。

ロシアW杯大会8日目
グループC デンマーク1-1オーストラリア
グループC フランス1-0ペルー
グループD アルゼンチン0-3クロアチア

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