生涯客との出会い方、ご縁の紡ぎ方
今日、ボクのお店『ガナーズ ヘアードレッシング』にご来店いただいたお客さんから聞いたお話をどうしてもブログ読者の皆さんに届けたくて、急遽、配信することにしました。
以下はボクが15年ほど担当させていただいてる女性のお客さん小林さんから聞いた話です。
ある猛暑日に、自宅のポストに一枚のチラシが投函されていました。
そのチラシは車のセールスのご案内でした。
そのチラシには一枚の名刺がホチキスで止められていました。
偶然にも新車の購入を検討中だった小林さんの主人は、さっそくチラシに書かれていたお店に出向きました。
「いらっしゃいませ」
すぐに担当の方が応対してくれましたが、その方はその名刺に書かれている人とは別の人でしたので、名刺の方を呼んでもらうことにしました。
暑い中、わざわざポストにチラシを届けてくれたのだから、その人から買いたい。ご主人はそう言ったそうです。
その方と対面しました。その方は新人の営業マンでした。
しかし、商談はスムーズには進まなかった。
書類の不備があったり、手違いが生じたりで、せっかくの機会を得た新人営業マンでしたが、ミスが相次いだそうです。
ご主人はその新人営業マンにこう言ったそうです。
「僕は大丈夫だけど、他のお客さんだったら怒られちゃうよ。しっかり頼むね。」と。
無事、車を購入した小林さんご夫婦でしたが、その半年後、ご主人は突然、他界してしまいました。
ご主人の葬儀に、なんと、新人営業マンの姿がありました。
このご恩は一生忘れません。ご主人さまには沢山の大切なことを教わりました。
新人営業マンは涙ながらにこう仰ったそうです。
この夏の猛暑日に、小林さんはポストに投函されていたボクのお店のチラシを手に取ったそうです。
ポスティングに奔走するボクに、わざわざこの話を聞かせたくてわざわざお店に立ち寄ってくれたそうです。
新しいご縁を創り出すために、どんな努力をしてますか?
素敵なご縁を紡ぐために、どう寄り添っていますか?
生涯お付き合いできるお客さんと出会うこと。商売人としてこれほど嬉しいことはないよね。
改めて、ご縁の大切さをボクは小林さんに教わった気がします。
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