サッカー馬鹿

2019.5.10

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岡本と高山のマッチアップに注目!好調大分に愚直なまでにスタイルを貫く〈明治安田生命J1第11節湘南vs大分プレビュー〉

岡本拓也(左)と高山薫(右)のマッチアップに注目

 
好調大分の勢いは未だ収まる気配はない。
 
清武弘嗣、西川周作、東慶悟ら数多くの日本代表選手を送り出したのは過去の話。かつての名門は経営危機を機に凋落。2013年、J1降格からJ2へ、つづく2015年はクラブ史上初のJ3へ、クラブは奈落の底に突き落とされた。
 
振り返れば、大分トリニータの快進撃はここから始まっていた。
 
J3を1年で脱した大分は、その後2年をかけてJ2を突破。そしてJ1降格から7年の時を経て、遂に悲願のJ1の舞台に返り咲いた。
 
この7年越しのV字回復の立役者は紛れもなくJ3時代からチームの指揮をとる片野坂 知宏監督だろう。
 
第10節を終えリーグ3位につけている大分の強さの要因は片野坂サッカーの成熟度をおいて他ならない。勝星を積み上げるごとに深める自信。大分旋風は偶然ではない、必然なのだ。
 
大分の今季のこれまで(第10節時点)戦績に目を向けてみると、6勝2敗2分、得点数「13」失点数「6」。
 
注目はやはりこれまで6ゴールを挙げている得点ランキング3位を走るエース藤本 憲明だろう。ディフェンスライン背後を陥れるスピードと動き出しの質、そしてペナルティボックス内の駆け引きに秀でたストライカーはどのチームにとっても脅威になるはず。
 
さらに今季に向けて獲得した攻撃的な両選手、小塚 和季(甲府から完全移籍で獲得)とオナイウ阿道(浦和より期限付移籍)も遜色なくチームにフィットし攻撃力は勢いを増している。
 
しかし、湘南にとって脅威になるのはむしろ松本 怜と高山 薫から繰り出されるサイド攻撃だろう。これまで挙げてきた13ゴール中9ゴールはサイドが起点になっている。特にスピードがある右WBの松本は自ら切り込むこともあれば周りの選手を生かすこともでき数多くの好機を生み出してきた。高山は古巣との対戦だけに燃えないはずはない。岡本 拓也とのマッチアップは見応えありそうだ。
 
湘南は松本とマッチアップする左サイドに杉岡 大暉と鈴木 冬一を持ってくるのか、あるいは小野田 将人と杉岡のコンビに託すのか。曹貴裁監督の采配に注目したい。
 
ところが、大分好調の要因はこれだけではない。見逃してはいけないのはこれまでの10試合での失点数は「6」。リーグ2位を誇る堅守。
 
キャプテン鈴木 義宣を中心に据えた岩田 智輝、福森 直也の3バックは3人揃って2015年に入団した同期。J3降格の屈辱からJ2へ返り咲き、そして悲願のJ1昇格へ導いた苦労人トリオは初のトップリーグの舞台でも臆するどころか試合を追うごとに自信を深めている様子だ。
 
互いに[3-4-2-1]のフォーメーションを基軸に戦いをつづけている両チームだけに個々のマッチアップが勝負の分かれ目になるのではないだろうか。
 
湘南のスタメンは以下のように予想しておく。
 
GK 秋元 陽太
DF 山根 視来 坂 圭祐 杉岡 大暉
WB 岡本 拓也 鈴木 冬一
MF 齊藤 未月 松田 天馬
FW  山崎 凌吾 武富 孝介 梅崎 司(C)
 
離脱中の大野 和成と菊地 俊介の復帰は見送りになりそうだが、上記は現時点のベストメンバーといえるだろう。
 
攻守ともに隙のない戦いをつづけている大分だが、これまで喫した二敗のうち、松本山雅に敗れているという点に注目したい。
 
得点力、守備力においても決して群を抜いているとは言い難い松本山雅相手に、大分はなぜ敗れたのか。その答えはおそらく”粘り強さ”あるいは”愚直さ”ではないだろうか。
 
ペナルティボックス内の粘り強さ、諦めずにチャレンジをつづける愚直さ。90分間休むことなく躍動する”湘南スタイル”は大分にとっては最大の脅威かもしれない。

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