サッカー馬鹿

2019.7.20

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【スペイン経由 東京オリンピック行き】田中陽子再起のチャレンジ最終章が始まる。<〜初の海外挑戦に向けて〜 田中陽子選手インタビュー〉

〜初の海外挑戦を前に〜 田中陽子選手インタビュー

――まずは自身初の海外挑戦までの経緯、そこに至るまでの気持ちの変化などをお聞かせください。

(田中) スペインへの憧れは以前から持っていました。本当は今シーズン終了後にと考えていましたが、今シーズンに向けてしっかりと準備してきましたし、調子も良かったので結果を出せそうな予感もありました。しかしシーズンが終わった頃では向こうではシーズン半ばを迎えているので、向こうの開幕のタイミングに合わせることを決断しました。

 

――海外挑戦は東京オリンピック出場を見据えた上での決断なのでしょうか。

(田中) もちろん東京オリンピック出場は狙っています。ですがその前提として、まずは自分が国際大会で通用する選手であることを示さなければいけません。今回のワールドカップを観ていて感じたのは、優勝したアメリカの強さだけではなく、ヨーロッパ勢の台頭が印象的でした。数年前とは劇的に力関係が変わっています。まずはヨーロッパの舞台で結果を出すことが大切です。日本で活躍しても国際大会で通用するかどうかわからないですし、まずはそこで戦えないと。やはりそこで結果を残さなければいけないと思っています。ですがオリンピック出場を中心に置くのではなく、ひとりのサッカー選手として成長したい。代表は所属クラブで結果を出す、その目標に向かっていく過程の中で選ばれるものだと思っているので。

 

――数ある欧州主要リーグの中で、なぜスペインを選ばれたのでしょうか?

(田中) ノジマステラを選んだ時と同じで、自分が成長できるという感覚的なものがありました。それに今、スペインは女子サッカーの強化に本腰を入れているようです。すでに参戦しているアトレチコやバルセロナをはじめ、あのレアル・マドリードも参入を発表するなど注目度も高い。スペイン人は日本人と少し似ていてテクニカルな部分が大きいですし、観ていて楽しいサッカーのイメージがありますね。

 

――日本人選手にはなく、外国人選手が兼ね備えている特長があるとしたら、それをどう感じていますか?

(田中) 日本の上手いと外国での上手いという感覚には多少の違いがあります。それはテクニックという括り以外の部分で、例えば思い切りの良さ。スーパーゴールが決まるじゃないですか。上手いだけではなく、ここ一番で結果を出す。それができなかったらやっぱり評価が落ちるし、そういうところで戦ってみたいですね。

 

――ワールドカップに出場したスペイン女子代表に対する印象をお聞かせください。

(田中) スペインは本当につなぐチームで、自陣ペナルティエリア近くでもボール奪取からきちんとつないで攻めるというイメージ。その上ゴールに向かう姿勢も強い。完成度の高さを感じます。

 

――では次に、田中選手の新たな所属チーム『ウエルバ』について伺いたいのですが、以前からご存知のクラブだったのでしょうか?

(田中)実は昨年にもオファーを頂いており、その時に初めて知りました。私の知る限り、ウエルバは歴史あるチームで女子チームだけで構成されているクラブです。同じウエルバという街には男子チームもありますが、そこは別のクラブです。そして何よりもチーム愛の強さが滲み出ている、そう感じています。

 

――古豪ウエルバから田中選手はどのような評価を得られているのでしょうか?

(田中) 小柄ながらも力強いドリブル、多くのビジョンを持ったパスとシュートを持っていて、ポジションはトップ下、セカンドフォワードかアタックミットフィルダーで考えていると言われました。

 

――では日本代表に話を戻します。田中選手から見てワールドカップにおける日本代表の戦いぶりにどのような感想を持ちましたか?

(田中) やはり日本は組織力が高く、後半に強い印象です。国際大会は屈強な外国人選手に対してどう戦っていくのかという点に集約されますが、この大会では想像以上に列強国の成長スピードの速さに驚かされました。ますますパワフルで圧倒的な相手に対して今後どのような策を打つのか楽しみです。

 

――ノジマステラに在籍した4年間で培ってきたことは?どんな成長を実感していますか?

(田中) ステラに来てからはゲームをつくるという部分、自分がゴールを決めるだけではなくチームを助ける働きを心掛けるようになり、考えながらプレーできることによってプレーの幅が広がりました。リーグ1部に昇格しメンバーも揃ってきて、やりたいポジションで監督が求めるプレーもできてきて、チームも自分も徐々に上がっていく感じがしていて楽しく充実していました。

 

――最後にサポーターに向けてメッセージをお願いします。

(田中) ノジマステラには本当に熱心で心温かいファン、サポーターの方々がたくさんいます。今回の移籍に関しても「遂にこの時がきたね。」「どこに行っても応援する。」などと後押ししてくださり、移籍することに対して応援してくれていることがとても嬉しいです。これまで自分が何をしたというわけではないですけど、自分をきっかけにステラを知ってもらえて、そこから女子サッカーを観るようになったとか、そう言ってもらえたことが私の財産です。これからも応援してくださるみなさんに喜んでもらえるように海外で活躍している姿を見せられるように頑張ります。

 

――そして東京オリンピック出場へ向けて。

(田中) そうですね。みんなの期待を感じています。だから必ず出たい。そこで活躍できたらみんなが喜んでくれると思うので。うまくいってもいかなくても前向きに取り組んでいる姿を見せたいですね。

 

――本日はお忙しい中、ありがとうございました。

田中陽子選手は今月(2019年7月)末頃にスペインに立つ予定だ。

田中陽子 (たなか ようこ)

1993年7月30日生まれ
山口県山口市出身
157cm47kg
利き足:右足
ニックネーム:よーこ
経歴:JFAアカデミー福島→INAC神戸レオネッサ→ノジマステラ神奈川相模原→スポルティング・デ・ウエルバ

 

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