1. 副業サラリーマンの実態
先日、興味深い記事を見つけました。
年収1000万円でも決して豊かとは言えない。税金に300万円かかるし、子どもがいたら教育費もかなりのもの。副業や複数、それにフリーランス化はこれからぐんぐん伸びていくだろうね。https://t.co/gs5AZIrg5f
— サッカー馬鹿 美容師 勝村大輔 (@gunners5050) November 20, 2019
『年収800万円以上のビジネスマンの約2割が副業している!|副業での年収は「100万円以上〜499万円以下」が最多』
上記の記事に掲載されている『サラリーマンの副業について』の調査は、エンワールド・ジャパン株式会社が、年収800万円以上の正社員1028名にアンケートをおこなったものです。
この調査結果が、とても興味深かった。
現在、副業をしているサラリーマンは
「どのくらいいて」
「どのような目的で」
「どれくらい稼いでいるのか」
順を追って解説しますね。
サラリーマンの約2割が副業している
現在(2019年11月)外資系企業、日系企業ともに、年収800万円以上のサラリーマンの約2割が副業しています。
いまだ副業解禁に踏み切らない企業が多い中での2割ということは、今後、さらにこの流れは勢いを増すはずです。
副業が当たり前の時代が、まもなく訪れようとしています。
副業の年収は「100万円〜499万円」
隙間時間での業務にもかかわらず、副業年収約500万円は驚きです。
今後は、副業の年収が本業の年収を超える。そんな強者たちが増えてきそうです。
こうなると、もはや「副業」というより「複業」と表すべきですね。
どちらの業務に、どれくらいの労力と時間を注ぎ込むのか。
今後は、バランス感覚が問われそう。
副業の目的
一連のデータの中で、もっとも興味深いのが「副業の目的」です。
意外なことに、副業に向かう動機はさまざまなようです。
- 不安からの回避
- 豊かさの追求
- 新たな挑戦
副業がもたらす新たな可能性を感じます。
約6割が収入増のため
副業の目的に「収入」と答えているサラリーマンは約6割。大部分を占めています。
働き方改革が進む一方で、残業の制約などによる減収が主な理由だと思われます。
その一方で、時間に余裕ができるのですから、減収の補填に駆け回るのも無理はありません。
現在の日本では、年収1000万円で約300万円の税金を支払わなければなりません。
それに加えて、子供の教育費や、保険、住宅ローンなど。年収1000万円でも、決して経済的に豊かとは言えません。
本業の専門性を活かして経験を積む
とはいえ、この状況を前向きに捉えている人も少なくありません。
「本業の専門性を活かして経験を積む」と答えたのは全体の約2割。
自分の得意なことで、より多くの人に役立ち、より多くの人に喜ばれたい。
とっても豊かな発想ですよね。
実際には、減収の補填が目的かもしれませんが、こうした熱意溢れる人が活躍できる場は数多くあります。
今後は、起業の道へ向かうのではないでしょうか。
本業とは異なる業務へのチャレンジ
副業の目的を「本業とは異なる業務へのチャレンジ」と答えた人は、上記と同じ約2割ほど。
こちらも非常に前向きですよね。
新たな分野への進出は、そうカンタンではありません。新たな知識を学ぶ必要があるし、新たなスキルを身につけなければなりません。
転職を想定しての方向転換、あるいは、新たな可能性の模索といったところでしょう。
副業はポジティブな影響をもたらす
副業は、決してネガティブな働き方ではありません。圧倒的にポジティブな印象を受けます。
なぜなら、
- 減収を補える
- 年収アップできる
- 新しい挑戦ができる
仕方なく働くという人もいるかもしれませんが、結果的には良いことしか起きません。
副業がもたらす影響は、経済的な安定だけではありません。
- やってみたかったことに挑戦する
- 好きなことのビジネス化に挑戦する
今こそ、新たな挑戦に踏み切る絶好の機会ではないでしょうか。
同一労働 同一賃金
2020年4月1日から『同一労働 同一賃金』がスタートします。
同一労働 同一賃金とは、同じ職場で働く正規雇用の従業員と、非正規雇用の従業員との、待遇や賃金格差を無くそうという試みです。
もう、正社員を目指す必要がなくなるということです。逆をいうと、たとえ正社員でも減収や解雇の可能性もあるということ。
どの会社で働くのかよりも、何の専門家として活動するのか。価値観が劇的に変わろうとしています。
人の流れは、さらに活発になるでしょうね。
副業の推進につづき、政府が押し進める「働き方改革」はまだまだ終わりません。
この流れは、確実に副業に向かう人たちの背中を押すでしょう。
そして、その余波は技術者や個人事業主、店舗経営者にも及ぶことが予想されます。
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