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2020.1.18

5年後は330万人、15年後は520万人の労働人口が減少 加速する”人手不足倒産”から考察する【美容室の未来予想】

こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。

先日に下記のツイートをしました。

 

労働人口不足は加速する

2025年→330万人
2035年→520万人
2050年→930万人

それでもまだ店舗展開を考える?
それとも少数精鋭?

 

「2050年に930万人の人手不足」と予測 医療・介護分野で深刻、一方で教育・建設分野では供給過多に

ツイートのネタ元は、下記のニュースです。

『「2050年に930万人の人手不足」と予測 医療・介護分野で深刻、一方で教育・建設分野では供給過多に』

 

少子高齢化の進行に伴い、労働人口不足が深刻化。その影響で「人手不足倒産」が相次いでいます。

 

人手不足は、

  • 2025年には330万人
  • 2035年には520万人
  • 2050年には930万人

このような見通しが立っています。

 

上記のニュースでは、その対策として2点、

  • 外国人労働者の受け入れ
  • 退職者や主婦の活用

が挙げられています。

 

美容業界では、美容免許を有する主婦層へのアプローチなど、積極的な対策がおこなわれていますが、状況を覆す見込みは、さほど期待できません。

これが現実。

 

本記事では、人手不足の加速という現実を踏まえて、美容室の未来予想を考察します。

ラインナップは下記のとおりです。

  1. 少子高齢化と人手不足
  2. 美容室の未来予想

1. 少子高齢化と人手不足

人手不足が嘆かれる、美容業界の背景を解説します。

下記の表は、『美容室件数と美容師の増減』を都道府県別に表しています。(データは2019年3月末のもの、出典は衛生行政報告)

 

全国的に美容室も美容師も昨年と比較して、大きく増加しています。

・美容室件数251140(3562増)
・美容師数533814(10271増)

美容師の数が増えているのに、なぜ美容室は人手不足に陥るのか?

単純に、件数の割に、美容師が少ないからです。

さらに追い討ちを掛けるのが、少子高齢化に伴う人口減少です。

出典:日本の長期人口推移と予測(国土交通省「国土の長期展望」)

 

  人口 高齢化率
2004年 12784万人 19.6%
2030年 11522万人 31.8%
2050年 9515万人 39.6%
2100年 4771万人 40.6%

日本の人口は、2004年をピークに急降下。

10年後(2030年)は、およそ1200万人減り、高齢者の割合は31.8%

30年後(2050年)には、ピーク時(2004年)から、およそ3200万人減り、高齢者の割合が39.6%を占める。

高齢者化、怖っ。(という自分も高齢者に入るのだがww)

2100年に関しては、もはや国の存続すら危うい。

 

当然、美容学校の入学者も美容師免許取得者も激減しますよね。

 

上記のグラフは、理容師(青)美容師(赤)の免許取得者の推移を表しています。

美容師において、過去3年間は増加傾向ですが、20年のスパンで俯瞰すると、2006年のピークから減少がつづいています。

今後、増える見込みは、まず考えにくい。

 

そしてもう一つ、美容師は、他業種と比べて離職率が極めて高いといつ事実があります。

  • 1年以内 50%
  • 3年以内 80%
  • 10年以内 92%

現在、従業美容師は50万人、休眠美容師(仕事に就いていない免許保持者)は75万人以上と言われています。

以上のことから、美容師の数は確実に減少するでしょう。

2. 美容室の未来予想

ここから先は、美容室の未来予想です。(あくまでも私見なので悪しからず)

10年後、現在、25万件ある美容室の件数は、18万件を切るでしょう。

倒産件数の増加の要因は3つ考えられます。

 

① 消費人口の減少
② 労働人口の減少
③ 働き方の変化

 

①、②に関しては、人口減少、少子高齢化の予測に基づいた想定の範囲です。

景気が低迷すれば、消費の低迷も加速します。

美容室における人手不足は限界を超え、倒産件数は増加します。

特に、人海戦術による店舗展開を進めてきた中規模店舗は苦しいでしょう。

人手不足の背景は、従業美容師の減少だけではありません。

もう一つの理由は、働き方の変化です。

現在、8万3000人いると言われるフリーランス美容師は急増し、ひとりサロンもさらに増加するはずです。フランチャイズによる独立は過去の遺物となるでしょう。(メリットよりもデメリットの方が高まるので)

そして、美容室オーナーにとどまらず、すべての美容師は、自立を促されます。依存関係は破綻し、総フリーランス化が加速します。

この流れは、働き方改革により、働き方が激変したサラリーマンの影響によるものが大きいと思われます。

昨年(2018年)、美容業界はピークを迎えました。

 

  • 過去最多件数を記録
  • 過去最多倒産件数を記録

 

変化は確実に訪れるでしょう。

下記の関連記事も参考にしてみてください。

『美容室の倒産が急増。過去最多を更新』のニュースから紐解く【生き残る美容室の3つ条件】

今回は以上です。

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