こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。
美容室の倒産が相次いでます。
この勢いは当分の間つづきそうです。
つい先ほど、下記のツイートをしました。
人口減少、少子高齢化の加速に伴い、こうした流れはますます激しくなるのは決定的。https://t.co/XAOx47mM5V
— サッカー馬鹿 美容師 勝村大輔 (@gunners5050) January 7, 2020
人口減少、少子高齢化の加速に伴い、こうした流れはますます激しくなるのは決定的。
上記のツイートのネタ元は、こちら。
先日にも、この類のニュースを目にしたばかりです。
それについては、下記の記事で見解を述べました。(本記事と併せて、ぜひお読みいただきたい)
倒産が急増している背景をまとめてみた。
〈ほとんどの美容師は独立に向かう〉
- 参入障壁が低い(開業資金が比較的安価で済むので、独立しやすい)
- 低賃金、長時間労働など、労働環境の課題が多いため、独立に向かう美容師が多い。
- 独立開業は多くの美容師たちの夢である。
<最大の問題は、美容師の”情弱”です。>
- 手に職をつければ食べていけるというピンボケ感
- 安易な予測で独立開業に向かうどんぶり勘定
- 他店舗展開を急ぐ、根拠なきイケイケ感
〈そもそも、時代の流れを読んでいない〉
- 供給過多(2018年に最高件数25万件を記録)
- 人口減少(15年後、四国、九州の人口が消滅の可能性大)
- 少子高齢化(20年後、高齢者の割合が23%→32.8%と予測)
これからの10年で800万人減り、そのあとの10年で1000万人近く減る。
おそらく、多くの美容師に危機感はありません。
その根拠はこちら
美容室の存続率は極めて低い
1年以内→40%
3年以内→10%
10年以内→5%
20年以内→0.3%1年間で1万軒増えて7000軒減る計算
ちなみに現在の店舗数は過去最高の25万軒超え。
まもなく15年目を迎えるボクの感覚では5年目が一番キツかった。
— サッカー馬鹿 美容師 勝村大輔 (@gunners5050) December 8, 2019
上記のとおり、美容室の生存率は極めて低いです。
- 1年以内→40%
- 3年以内→10%
- 10年以内→5%
- 20年以内→0.3%
わずか1年の間に廃業に追い込まれるお店は、10件中6件。半分も残らないことがわかる。
マジで現実を直視しないと、
マジで未来を見据えないと、
美容師は”バカ”だと、言われても返す言葉が見当たらない。
上記を踏まえて、
本記事では、過酷な状況を生き抜くために必要なことについて言及します。
ラインナップは下記のとおりです。
- ホットペッパーから脱却せよ
- 既存客との関係性を強化せよ
- フリーランス化を急げ
1. ホットペッパー(クーポンサイト)から脱却せよ
ホットペッパー頼りの美容室は、今後確実に淘汰に巻き込まれる。
理由は、下記のとおりです。
・そもそもホットペッパーを閲覧した理由は、安くて、お得な美容室を探したかったから。
・ホットペッパー経由で来店したお客さまは、ホットペッパーからポイントを付与される。
・ホットペッパー経由のお客さまは、常時、ホットペッパー経由で予約を取る。
・ホットペッパーを利用するお客さまは、常に他店の安くて、お得な情報が目に入る。
ホットペッパーで集客したお客さまは、あなたのお店の顧客であると同時に、ホットペッパーの顧客でもあるという事実から逃れられません。
こうした負のスパイラルは、美容室にとっては地獄のようであり、儲かりつづけるのはホットペッパーだけ。
このことに、まだ気づいていない美容師が多過ぎ。
自力で集客できない美容室は、今後さらに苦しくなることは明白です。
2. 既存客との関係性を強化せよ
商売の基本は、いつの世も同じ。
お店は常に、固定客に支えられています。
今後はますます、固定客を死ぬほど大切にできる美容室しか生き残れません。
「そんなこと分かってるわ!」という声が聞こえてきそうですが、
一昔前と比べて、お客さまと関係性を深めることは難しくなっています。「よね?」
下記は、消費税増税後の消費の落ち込みを表したグラフです。
ネタ元は、下記のニュースです。
駆け込み消費の反動による、一過性の数値とも捉えられますが、
「年々、消費者の財布の紐は堅くなってきている」
お客さま商売に従事している人なら、誰しもこうした感覚があるのではないかと思います。
果たして、これは気のせいでしょうか。
価格競争が激しい美容室であれば、尚更なはず。
これまで以上に、既存客から愛される美容室を目指さなければなりません。
3. フリーランス化を急げ
最後は、美容室の構造上の問題です。
前述のとおり、美容師が置かれている労働環境は、褒められたものではありません。
店舗が乱立する最大の要因は、
“独立しなければ食っていけない”
美容師の現実でしょう。
美容師を生涯の仕事にするためには、独立開業するしかないのです。
この問題をぶっ壊す手段は一つしかありません。
すべての美容師がフリーランスになることです。
自立を成し遂げた美容師には、多くの選択肢が発生します。
- 独立開業する
- 店を持たずフリーランスとして活動する
- フリーランスとして組織に所属する
労働環境の改善や給与保証など、サラリーマン並みの待遇を叫ぶ美容師は多い。
ですが、美容師という職業柄、終身雇用など有り得ないですし、どのみち独立開業に向かわなければ生き残れません。
今こそ、美容師ひとりひとりの自立が求められているのだと思います。
美容室においても同じです。
技術力と同様に、集客力、リピート力、そしてファン化。
自力を高めるほか、なさそうです。
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