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2020.1.8

『美容室の倒産が急増。過去最多を更新』のニュースから紐解く【生き残る美容室の3つ条件】

こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。

 

美容室の倒産が相次いでます。
この勢いは当分の間つづきそうです。

 

つい先ほど、下記のツイートをしました。

 

人口減少、少子高齢化の加速に伴い、こうした流れはますます激しくなるのは決定的。

上記のツイートのネタ元は、こちら。

『美容室の倒産が急増。過去最多を更新』

 

先日にも、この類のニュースを目にしたばかりです。

それについては、下記の記事で見解を述べました。(本記事と併せて、ぜひお読みいただきたい)

『理美容業の倒産件数が4年連続で増加』のニュースから見える未来を解説

 

倒産が急増している背景をまとめてみた。

 

〈ほとんどの美容師は独立に向かう〉

  • 参入障壁が低い(開業資金が比較的安価で済むので、独立しやすい)
  • 低賃金、長時間労働など、労働環境の課題が多いため、独立に向かう美容師が多い。
  • 独立開業は多くの美容師たちの夢である。

 

<最大の問題は、美容師の”情弱”です。>

  • 手に職をつければ食べていけるというピンボケ感
  • 安易な予測で独立開業に向かうどんぶり勘定
  • 他店舗展開を急ぐ、根拠なきイケイケ感

 

〈そもそも、時代の流れを読んでいない〉

  • 供給過多(2018年に最高件数25万件を記録)
  • 人口減少(15年後、四国、九州の人口が消滅の可能性大)
  • 少子高齢化(20年後、高齢者の割合が23%→32.8%と予測)

 

これからの10年で800万人減り、そのあとの10年で1000万人近く減る。

おそらく、多くの美容師に危機感はありません。

その根拠はこちら

 

上記のとおり、美容室の生存率は極めて低いです。

  • 1年以内→40%
  • 3年以内→10%
  • 10年以内→5%
  • 20年以内→0.3%

 

わずか1年の間に廃業に追い込まれるお店は、10件中6件。半分も残らないことがわかる。

 

マジで現実を直視しないと、
マジで未来を見据えないと、

 

美容師は”バカ”だと、言われても返す言葉が見当たらない。

 

上記を踏まえて、

 

本記事では、過酷な状況を生き抜くために必要なことについて言及します。

 

ラインナップは下記のとおりです。

  1. ホットペッパーから脱却せよ
  2. 既存客との関係性を強化せよ
  3. フリーランス化を急げ

1. ホットペッパー(クーポンサイト)から脱却せよ

ホットペッパー頼りの美容室は、今後確実に淘汰に巻き込まれる。

理由は、下記のとおりです。

・そもそもホットペッパーを閲覧した理由は、安くて、お得な美容室を探したかったから。
・ホットペッパー経由で来店したお客さまは、ホットペッパーからポイントを付与される。
・ホットペッパー経由のお客さまは、常時、ホットペッパー経由で予約を取る。
・ホットペッパーを利用するお客さまは、常に他店の安くて、お得な情報が目に入る。

 

ホットペッパーで集客したお客さまは、あなたのお店の顧客であると同時に、ホットペッパーの顧客でもあるという事実から逃れられません。

こうした負のスパイラルは、美容室にとっては地獄のようであり、儲かりつづけるのはホットペッパーだけ。

このことに、まだ気づいていない美容師が多過ぎ。

自力で集客できない美容室は、今後さらに苦しくなることは明白です。

2. 既存客との関係性を強化せよ

商売の基本は、いつの世も同じ。

お店は常に、固定客に支えられています。

今後はますます、固定客を死ぬほど大切にできる美容室しか生き残れません。

「そんなこと分かってるわ!」という声が聞こえてきそうですが、

一昔前と比べて、お客さまと関係性を深めることは難しくなっています。「よね?」

下記は、消費税増税後の消費の落ち込みを表したグラフです。

ネタ元は、下記のニュースです。

『消費落ち込み、前回増税より大きく 10月支出5.1%減』

 

駆け込み消費の反動による、一過性の数値とも捉えられますが、

「年々、消費者の財布の紐は堅くなってきている」

お客さま商売に従事している人なら、誰しもこうした感覚があるのではないかと思います。

果たして、これは気のせいでしょうか。

価格競争が激しい美容室であれば、尚更なはず。

これまで以上に、既存客から愛される美容室を目指さなければなりません。

3. フリーランス化を急げ

最後は、美容室の構造上の問題です。

前述のとおり、美容師が置かれている労働環境は、褒められたものではありません。

店舗が乱立する最大の要因は、

“独立しなければ食っていけない”

美容師の現実でしょう。

美容師を生涯の仕事にするためには、独立開業するしかないのです。

この問題をぶっ壊す手段は一つしかありません。

すべての美容師がフリーランスになることです。

自立を成し遂げた美容師には、多くの選択肢が発生します。

  • 独立開業する
  • 店を持たずフリーランスとして活動する
  • フリーランスとして組織に所属する

 

労働環境の改善や給与保証など、サラリーマン並みの待遇を叫ぶ美容師は多い。

ですが、美容師という職業柄、終身雇用など有り得ないですし、どのみち独立開業に向かわなければ生き残れません。

今こそ、美容師ひとりひとりの自立が求められているのだと思います。

美容室においても同じです。

技術力と同様に、集客力、リピート力、そしてファン化。

自力を高めるほか、なさそうです。

 

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