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2020.1.22

BGMで客層は変わる!?美容室こそBGMにこだわるべき3つの理由

こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。

この記事を書いているボクは、現役の美容師です。

美容師歴は25年、人口20万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店はまもなく開業から15年目を迎えます。

 

店舗ビジネスの最大の売りは「空間」です。

 

お店で流すBGMは、コストをかけずに、空間を演出できます。

 

洋服屋さんに例えると分かりやすいかもしれません。

主婦層が利用するお店と、ギャル御用達のお店では、当然、BGMは変わりますよね。

レディース、メンズ、キッズ、ベビーなど、オールジャンルの客層を取り込む「コムサイズム」のショップでは、常にビートルズの楽曲が流れています。

このように、お店の個性を主張するために、あるいは、客層に合わせて、お店はBGMに工夫を凝らします。

なのに、なぜか多くの美容室は、BGMの選曲を意識してません。

 

本記事では、美容室こそ取り組むべきBGMの選び方について言及します。

ラインナップは下記のとおりです。

  1. BGMで客層が変わる
  2. BGMの選び方
  3. 他店のBGMを意識してみる
  4. オススメのサブスクリプション
  5. まとめ

1. BGMで客層が変わる

BGMで客層は変わります。

  • アニメソングが流れてるお店は「キッズ向け」
  • ヒットチャートが流れてお店は「大衆向け」
  • 大人が通う落ち着いた空間「ジャズ」

 

他にも、「レゲエ」「ハワイアン」「ブラックミュージック」「ロック」「フュージョン」「クラシック」など、

音楽ほどジャンル分けが明確なものは珍しい。

 

BGMは、

「当店が提供する商品やサービスは、”このような方”に喜んでいただけます。」

という大切なメッセージなのです。

 

お店側が客層を意識することで、お客さまから選ばれやすくなります。

2. BGMの選び方

以前、ボクのお店では「洋楽ヒットチャート」が流れてました。

選曲の理由は、特にありませんでした。

気をつけていたことは「日本語の曲は流さないこと」くらいでした。

そんなある日、ひとりのスタッフに「日本語の曲に変えてもいいですか?」と言われたことがあります。

その時はじめて「なぜ日本語の曲がダメなのか?」を考えました。

そして、ボクが出した答えは「美容室は非日常の空間であるべき」でした。

ボクが選曲したのは「ジャズ」でした。

理由は下記のとおりです。

  • 大人の空間を演出
  • ゆったりと落ち着いた雰囲気
  • ジャズが好きだから

 

店内には、印象的なデザインのCDジャケットをディスプレイしたり、ジャズ関連の書籍を置いてみました。

そして、音量も比較的低めに調節して、ボーカルなしの楽曲をセレクトしました。

ボクのお店は、ファミリー層向けというよりは、40歳以上の女性のお客さまがメインなので、彼女たちが心からリラックスできるように意識したのです。

まずは、お客さまのために。そしてお店の個性を感じてもらえるように意識しました。

その結果、お客さまからの評判も上々です。

3. 他店のBGMを意識してみる

BGMを意識するようになると、他店の取り組みが参考になります。

ある中華料理店では、日本の楽曲を中国語で歌うBGMが流れていました。

美空ひばりさんの「川の流れのように」、そしてテレサ・テンさんの「時の流れに身を任せ」の中国語バージョンなど。

上手な演出だと感じました。

逆に、上記のお店のように、中国人スタッフで運営しているお店でも、JPOPのヒットチャートが流れていたお店もありました。

こちらは、おそらく無意識の選択かと思われます。

他にも、昭和レトロを演出した焼鳥屋さんがありました。

店内には、当時のポスターが貼られていたら、ブリキのおもちゃがディスプレイしたり、駄菓子が販売してあったり、どこか懐かしい雰囲気を醸し出していました。

ところがなぜか、店内には、90年代のヒットチャートが流れている。

これでは、昭和レトロに対する、店主の思い入れを感じられません。〇〇風という違和感は、コンセプトを台無しにしてしまうかもしれません。

コンセプトとBGMのミスマッチは、本当に残念です。

ならばいっそ、店主の個性を前面に出すのもありですね。

好きなアーティストがいて、ライブも追いかけていて、すべての楽曲も歌えて、そのアーティストについて永遠に語ってられるくらい愛している。

店内の選曲は、店主の好みでセレクトする。

肝心なのは、そこに意図があるかどうかではないでしょうか。

4. オススメのサブスクリプション

著作権などの問題もあり、店内のBGMには制限が設けられています。

個人的には、お店が独自で編集したBGMを流すのがベストだと思いますが、法律に抵触しないサブスクリプションサービスの利用がオススメです。

オススメは下記の2種類です。

USEN 月額4500円〜6000円

店舗向けBGMサービス「Audiostock store music」 月額1680円(年間契約で1480円)

種類で選ぶならUSEN、価格重視ならAudiostock store music、個人的には後者で十分だと思います。

ちなみにUSENは初期費用がかさみます。

AmazonmusicとSpotifyを購入済みのボクにとって、店舗BGMにかかるコストは、はっきり言って無駄だと感じていますが・・・。

他にも、夜の雰囲気の演出には、インターネットラジオもありですね。

Tunein Radio』の『JAM FM』かなりイケてます。ボクがお気に入りのバーでよくかかっています。ラジオ、TVは、店内で流しても問題ないはずです。

まとめ

店舗ビジネスにとって、BGMはめちゃくちゃ重要だということはご理解いただけたと思います。

  • BGMは空間を演出できます。
  • BGMはお店の個性を主張します。
  • BGMは客層を選びます。

 

BGMを選曲する際に、気をつけたいのは、意図しないことです。

ただ自分が聴きたい曲を流すのではなく、どうせなら自分が心酔するアーティストの楽曲を鬼リピートさせる。ww

それとも、徹底的にお客さまに寄り添うのか。

それは、お店の考え方次第です。

どちらでもOKです。

ただし、繰り返しになりますが、BGMに意図を込めることが最重要です。

他店を訪れる際に意識してみると、めちゃくちゃ勉強になります。

そんなわけで、今回は以上です。

お客さまを選ぶ視点はとっても大切なので、下記の記事も参考にしてみてください。

美容室選びに迷うお客様のために、美容室の方からお客様を選ぶべき。

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