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2020.1.29

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近所の美容室の倒産に想うこと。供給過多に伴う人手不足はしばらくつづく見込み。

こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。

この記事を書いているボクは、現役の美容師です。

美容師歴は25年、人口20万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店はまもなく開業から15年目を迎えます。

 

先日、近所の美容室が倒産しました。

10年以上続いていたお店でした。

本店は、半径1キロ以内にあり、このお店は支店にあたるようです。

本店は、この界隈では、わりと人気が高く、15年以上つづく老舗です。

一体何があったのだろう?

余計なお世話だと心得つつも、気になって仕方がない。

他人事とは思えないからです。

なぜ閉店を決断したのか

閉店の理由は、おそらく人手不足と思われます。

なぜそう思うのかというと、客入りも悪くはなく、わりと堅調なお店だったからです。

全盛期のスタッフ数は、一店舗あたり5〜6人が在籍。

現在は、オーナーを含め3人が在籍している模様です。

スタッフ数字が、かなり激減しています。

なぜ、スタッフ離れが立て続いたのか。

思い当たる節が、一つあります。

それは、本店のトッププレーヤーの独立です。

この界隈で、わりと有名な飲食店グループのオーナーが、その彼を引き抜き、突然、美容室を開業したのだ。

まぁ、その間には、様々な人間模様の行き来があったのでしょう。

しかし、どんな理由があるにせよ、店長の独立、ましてや半径1キロ圏内の出店は、お店に大きな傷痕を残したに違いありません。

その後、スタッフの流出が相次ぎ、代わりのスタッフが見つからず、それならいっそ一店舗にまとめてしまおう。

こうして、閉店を決断したのだと思います。

美容室の倒産が相次いでいる

近年、美容室の出店が相次いでいます。

ボクのお店は、小田急線の大和駅から徒歩3分ほどに位置しており、ここ数年間で界隈の美容室の件数は3倍以上に膨れ上がりました。

大和駅の乗降人数は、118,367人(2018年)。路線内では、かの下北沢につづく11番目を記録しています。なお、昨年末にJRの乗り入れが始まったので、今後、さらに乗降人数は増える見込みです。

当然のように、美容室件数も増えていくと思われます。

その一方で、前述の店舗を含む、数件の美容室が倒産に追い込まれています。

まさしく、現況どおりの様相です。

  • 美容室件数251140(過去最高)
  • 美容室倒産件数119(過去最多)

今後、ますます淘汰は加速するでしょう。

その理由は、供給過多に伴う人手不足です。

中規模店舗の深刻な人材不足

今後、美容師が増える見込みはありません。

その根拠を2つ挙げます。

上記から、美容師免許取得者数の減少が見て取れます。

 

もう一つは、少子高齢化に伴う、人口減少です。2004年のピークから、転がり落ちるように急降下しています。

にもかかわらず、美容室は増加していることを踏まえると、どう考えても人手不足は深刻化の一途を辿ることは間違いありません。

今後ますます、店舗展開を推し進める中規模店舗は、求人に苦戦します。

ていうか、今やるべきことは店舗展開じゃないでしょ!ってツッコミたくなってしまう。

今すぐ方向性を変えなければ、特に中規模店舗は生き残っていけない。

しばらくは、淘汰は続きます。

依存から共存へ

今後は、スタッフの増員が見込めない状況を踏まえた店づくりが必須です。

業務委託やフリーランス化など、美容師の働き方も多様化が進みます。

スタッフをあてにする店
店をあてにするスタッフ

まもなくこうした依存関係は破綻します。

目指すべきは、共存です。

淘汰を乗り切る方法は、下記の記事を参考にしてください。

美容室が淘汰に巻き込まれないために、今すぐ取り組むべき【3つの施策】

前述した近所の美容室のオーナーとは、挨拶を交わす程度の間柄です。

普段何気なく交わす笑顔のやり取りの裏側で、彼がいかに苦しんでたのかを想うと、なんだか、やりきれない気持ちになってしまいました。

次に会った時は、会話してみようと思う。

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