こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。
この記事を書いているボクは、現役の美容師です。
美容師歴は25年、人口20万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店はまもなく開業から15年目を迎えます。
先日に下記のツイートをしました。
美容室が淘汰に巻き込まれないためにやるべき施策は3つ
✅コンセプトを研ぎ澄ます
✅コミュニティをつくる
✅SNSはマスト個性を磨き独自性を高める。
関係性を深めるファンを増やす他店と競わなくてもいい状況を作り出すこと。
できればブログかYouTubeもやるべきだね。#美容室経営 #美容師
— サッカー馬鹿 美容師 勝村大輔 (@gunners5050) January 24, 2020
美容室が淘汰に巻き込まれないためにやるべき施策は3つ✅コンセプトを研ぎ澄ます✅コミュニティをつくる✅SNSはマスト個性を磨き独自性を高める。関係性を深めるファンを増やす他店と競わなくてもいい状況を作り出すこと。できればブログかYouTubeもやるべきだね。
近い将来、美容室の淘汰がヤバいことになる。
美容師なら、これくらいの認識はありますよね。
ピンと来ない人のために、まずは美容室の現在地と、今後の展望についてお伝えします。
昨年(2019年)美容業界はピークを迎えました。
- 美容室件数251140(過去最高)
- 美容室倒産件数119(過去最多)
誰がどう見ても、美容室は供給過多です。
なぜなら、人口減少と高齢化の加速に伴い、消費人口が激減しているからです。
下記の表を見れば、一目瞭然です。
人口 | 高齢化率 | |
2004年 | 12784万人 | 19.6% |
2030年 | 11522万人 | 31.8% |
2050年 | 9515万人 | 39.6% |
2100年 | 4771万人 | 40.6% |
消費人口に加えて、労働人口も減少します。
下記は、労働人口の減少を踏まえた人手不足を予測した数字です。
- 2025年には330万人
- 2035年には520万人
- 2050年には930万人
美容室における人手不足は、さらに深刻です。
上記は、美容師免許の取得者の減少を表していますが、
現時点の美容師免許取得者のうち、従業美容師が50万人、休眠美容師75万人以上と言われており、休眠美容師はさらに増える見込みです。
下記は、高過ぎる美容師の離職率です。
- 1年以内 50%
- 3年以内 80%
- 10年以内 92%
以上のことから、美容室の淘汰が加速する理由は2つに絞られます。
- 供給過多
- 人手不足
ご理解いただけたでしょうか。
下記の記事も併せて読んで欲しい。
さて、ここからが本題です。
今後、どうしたら生き残ることができるのか。
具体策を3つ挙げてみた。
- コンセプトを研ぎ澄ます
- コミュニティを作る
- SNS活用に本気出す
順を追って解説します。
1. コンセプトを研ぎ澄ます
美容室 = プロジェクト
コンセプトを遂行するチームという考え方です。
コンセプトとは「方向性」です。
- 属性
- 専門性
- ポリシー
上記を明確にします。
これまでは、高級店と安売り店の二極化が進むと言われてきましたが、
今後は、コンセプトが研ぎ澄まされたお店しか生き残ることはできません。
価格以外の価値を、どう表現できるか。
ある意味、1000円カットはコンセプトが明確ですよね。
「隙間に時間に、お手軽にキレイになれる」(典型的な薄利多売ですが)
「お客さまを選ばなければ、お客さまに選ばれなくなる」ということです。
「当店が提供する商品やサービスは”このような方”に喜んでいただけます。」
こう言い切れるくらいお店の”個性”に磨きをかけましょう。
2. コミュニティをつくる
次に、いち美容師として、やらなければならないことを書きます。
それは「自分のコミュニティをつくる」あるいは「所属しているコミュニティで突出すること」です。
コミュニティ = 小さな社会
身近なところでいうと、趣味のサークルやオフ会、ファンクラブや勉強仲間、自治会など。
共通の関心ごとでつながる人たちの集まりです。
なぜコミュニティが欠かせないのかというと、
「お客さまが来店する目的が、自分にある」
そういう状況を数多く作り出せるからです。
他者と競わない方法はひとつ。
自分のファンをつくることです。
ファンづくりに効果を発揮するのは、やはりSNSやブログ、そしてYouTubeですね。
3. SNS活用に本気出す
美容師なら、最低でもSNSくらいはやるべきです。
SNSをやらない美容師は、職務怠慢です。
そう言い切ってもいいくらい、今後、美容師として生き残っていくには”マスト”です。
SNS活用の目的は「関係性の構築」です。
- 既存客との関係性
- コミュニティにおける関係性
発信→リアクション→コミュニケーションを絶え間なく継続すること。
とにかく、自分が一番楽しむことです。
活発なコミュニケーションを繰り返すことで、
あなたの人柄が知れ渡り、
あなたの個性が認められる。
SNS活用の目標は「頭角を現す」ことです。
「この人面白い!」
「この人の考え方が好き!」
「この人に会ってみたい!」
利害を超えた”友だち”のような関係性を目指します。
そのためには、公私混同を覚悟することが必須です。
商品は自分です。
・仕事をしている自分
・プライベートの自分
ここを切り離そうとするから、
「SNSは仕事じゃない」
「割りに合わない」
という発想になるのです。
だからと言って、ピンボケ活用は控えた方が良い。
さらに、ファンづくりには、ブログやYouTubeの活用も有効です。
美容室オーナーなら、こちらもマストですね。
ブログの活用方法については、下記の記事を参考にしてください。
今回はこの辺で。
Categories & Tags