こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。
ボクは美容師歴25年、人口20万人の市内で20坪の小さな美容室を営んでいます。お店は間もなく開業から15年目を迎えます。月間平均個人売上はおよそ150万円ほど。ごく一般的なオーナー美容師です。
先日に下記のツイートをしました。
40歳以上のリストラの流れは勢いを増すばかりですね。使えないオッサンが容赦なく切られる時代です。その一方で優秀な人材はどんどんキャリアアップしやすくなる。もうマジで通勤電車でスマホゲームやってる場合じゃないよ!https://t.co/BUh8vMNpXR
— サッカー馬鹿 美容師 勝村大輔 (@gunners5050) December 6, 2019
40歳以上のリストラの流れは勢いを増すばかりですね。使えないオッサンが容赦なく切られる時代です。その一方で優秀な人材はどんどんキャリアアップしやすくなる。もうマジで通勤電車でスマホゲームやってる場合じゃないよ!
40歳以上のリストラされる時代
このツイートのネタ元は下記のニュースです。
他にも、
- 味の素→50歳以上の管理職を100人
- ファミマ→全社員の一割にあたる800人(原則40歳以上)
- ノーリツ→全社員の二割にあたる600人(45歳以上が対象)
など、40歳以上のサラリーマンを対象にしたリストラが頻発しています。
2019年に入ってからリストラを発表している企業は27社、希望退職者の応募総数は1万人を優に超えています。その数はリーマンショック級と言われるほどです。
注目は、リストアップされた企業すべてが、業績悪化が理由のリストラではないという点です。中には業績好調な企業が数多く含まれています。
ではなぜ、リストラを敢行しなくてはならないのか。
その理由は“AIに仕事を奪われるから”
だけではないですよね。
ポイントは、リストラ対象者の多くは40歳以上だという点です。
つまりは、
- 使えないオッサンは容赦なく切り捨てる
- 優秀な若者はキャリアアップしやすくなる
完全実力主義の到来を予感させます。
さらに、この流れは加速しそうです。
来年(2020年)4月1日より政府が推進する”働き方改革”の施策『同一労働同一賃金』がスタートします。
『同一労働同一賃金』とは、カンタンに説明すると、正規雇用の社員と非正規雇用者の格差を無くそうという取り組みです。
正社員特権が排除されます。
よって、正社員を目指す理由はなくなります。
これからは、“どの会社で働くのか”ではなく、“何の専門家として活躍するのか”、という時代に移ります。
美容師のサラリーマン化
こうした社会の流れと逆行しているのが、美容業界です。
現在の美容師たちが求める就労条件は、下記のとおりです。(複数の求人サイトより抜粋)
- 週40時間労働(1日8時間)
- 完全週休2日制
- 社保完備
- 給与保証(20万円/月額以上)
などなど。
多くの美容師は正社員登用を希望しています。
要するに、“一般的なサラリーマン並みの条件”を求めているというわけです。
当然の話です。
「昔はね、」なんて話を、ついしたくなってしまうところですが、美容師の地位向上は、美容業界の最大の課題です。
人手不足の背景が、ますます美容師の待遇改善を後押ししている状況がつづいています。
ところが、この流れはまもなく終焉を迎えようとしています。
その理由は明白です。
もはや一般のサラリーマンですら、十分な保証を得られる時代ではないのだから。
【なぜ美容師の年収は低いのか】
そもそも美容師は人気商売
そもそも美容師は人気商売です。
たくさんのお客さまから支持される美容師は、高いを報酬を得ます。
逆に、人気のない美容師は、高い報酬を得ることはできません。
事実、待遇改善を叫ぶ美容師は、たいてい不人気です。
一方で、優秀な美容師たちは次々に新たな活躍の場を求め、飛躍を成し遂げています。
上記のグラフは『平成における理美容室店舗数の推移』を表しています。
注目はなんといっても、美容室の店舗数です。
ついに25万軒を突破しました。
その数はコンビニの4.3倍、全国各地に設置されている信号機の数を上回る驚愕の数字です。
現在の美容師の数は53万3814人(下記のグラフ参照)なので、2人に1人は独立開業しているということになります。
この状況は決してネガティブではありません。
たしかに、経営者にとっては集客がますます難しくなるなど、待ち受ける困難は小さくありません。
しかし、美容業界全体にとっては大きな成長と捉えるべきです。
なぜなら、こうした美容業界の動向こそが、政府が目指している新たな働き方の理想形だからです。
フリーランス美容師が急増中
昨今、フリーランス美容師が増加しています。
その数は8万人を超えます(日経MJ調べ)
フリーランスという新たな働き方の出現によって、すべての美容師が活躍できる可能性が広がりました。
【フリーランス美容師の現状は下記の記事を参考にしてくだい】
この流れはますます加速するでしょう。
その一方で、仕事ができないサラリーマン美容師は確実に淘汰されます。
にもかかわらず、いまだに、
私は仕事ができる。(と勘違いしている)結果が出ないのは「環境が悪いから」「上司が悪いから」と他の誰かのせいにしている。
そんな美容師をよく見かけます。(居酒屋とかでww)
そもそもは「資格さえあれば」「正社員になりたい」と叫ぶワカッテナイ感が、このような美容師を生み出す原因ではないかと想像します。
資格とは、
仕事に就ける資格です。
保証される資格ではありません。
美容師には、自分らしい働き方で、たくさんの人の喜ばすことができる資格があります。
前述した『同一労働同一賃金』をはじめ、副業の推進やリモートワーク、週休3日制など、政府が推進する”働き方改革”は、決して他人ごとではありません。
自分らしい働き方を手に入れるチャンスです。
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