「そもそもフリーランス美容師って何?」
「フリーランス美容師って稼げるの?」
「フリーランス美容師の将来性は?」
この記事を読むと上記の疑問が解決します。
こんにちは 勝村大輔(gunners5050)です。
ボクは美容師歴25年、人口20万人の市内に20坪の小さな美容室を営んでいます。月間個人売上は150万円ほど。お店はまもなく開業から15年目を迎えます。
これまでボクのお店では、17名の美容師を雇用し、15名の退職者を出しました。(はっきり言ってリーダーシップは皆無)美容師が入れ替われば当然、売上も増減します。(まぁ一般的な個人店です)こうした経緯がありながらも、年収は着実に増えてるし、ノーストレスを維持している。
どんな仕事でも同じですが、長く仕事をつづけていくためには、収入的にも、精神的にも余裕があることが大切です。
その上で、たくさんのお客さまに喜ばれて、仕事にやりがいを感じる。そして常に向上心を持ちつづける。
本来、美容師とはこのような素敵な仕事であるはずです。
しかし、現実に目を向けてみると、
収入的においても、精神的においても、多くの美容師は苦しんでいます。
ところが、ここ2、3年の間に、
働く場所を自由に選び、自分の好きな時間に働く、なおかつ高収入を得ている。そんな働き方をしている美容師が増えていることを知りました。
それがフリーランス美容師です。
その数は、8万3000人にものぼります。(2017年)
当時の従業美容師の人数は50万9279人なので、その割合はおよそ14% と案外多い。
もはやフリーランスは「働き方」のスタンダードになりつつあります。
そもそもフリーランス美容師とは
フリーランスと呼ばれる美容師の働き方は2通りあります。
- 業務委託
- 面貸し
業務委託
業務委託とは、美容室に所属しながらも、個人事業主の形態をとります。
基本的には、保証給はなく、売上に準じた報酬を得られるので、一般の従業員よりも歩合率は高い。(目安= 指名客50% フリー客40%)
なおかつ、出勤日や出勤時間を好きに選べるので自由度も高い。
その反面、税金、保険、確定申告など、すべての財務管理を個人でこなす必要があります。
業務委託を受け入れる美容室は、低価格帯サロンが多いため、集客力は高いが、多くの客数をこなさなければ報酬は安定しません。
- 集客はお店任せ
- 材料費など経費はお店が負担
- 歩合率が高い
- 自由出勤
- 基本はマンツーマン施術
- 財務は管理
- 体力勝負
面貸し
面貸しとは、美容室の一部を間借り、あるいはシェアサロンと契約して、集客から売上管理、財務に及び、すべてを個人でおこないます。
売上はすべて報酬になりますが、そこからサロンの利用料と材料費を支払います。
あくまでも契約内容と客単価次第ですが、報酬は売上の70%くらいが目安です。
- 自分で集客しなければいけない
- 価格を自由に設定できる
- マンツーマン施術
- 報酬は自分次第
面貸しがオススメ
あくまでも個人的な意見ですが、チャレンジするなら断然、面貸しがオススメです。
その理由は、面貸しの方が圧倒的に自分の理想に近づけることができるからです。
逆に業務委託には悲壮感を感じます。なぜならお店側の人件費削減策に過ぎないからです。
誤解を恐れずにいうと、業務委託とは、自信がない、人気がない美容師の働き方です。
お互いの都合で成り立っている関係は、いずれ破綻するでしょう。
フリーランス美容師は稼げるのか?
事実、フリーランス美容師は稼げます。
ボクのようなオーナー美容師なら、口を揃えてそう言うはずです。
なぜなら、経費の負担が圧倒的に低いからです。
例えば、月間個人売上が100万円とすると、
売上100万円ー経費30万円=報酬70万円
ざっくり70万円が報酬になる。
店舗を構えていると、軽く見積もっても、
売上100万円ー経費50万円=報酬50万円
これが現実です。借入金がある場合は報酬はもう少し減額します。
仮に売上が50万円だったとしても、報酬は35万円ですから、勤務時代と比べると、当時の給料を大きく上回っているはずです。
フリーランス美容師の年収は、あくまでも美容師次第ですが、年収500万円は現実的で、年収800万円も夢ではないでしょう。
何より、始めるに当たっての初期投資が不要なのが大きい。
- 初期投資がない
- 経費が少ない
- 報酬は自分次第
もちろん、すべては自分の努力次第ということになります。
フリーランス美容師の将来性は?
いずれ、すべての美容師はフリーランスになる。ボクはこう想像します。
なぜなら、美容師こそ高年収であるべきだと思うからです。
美容師には多くのスキルが備わっています。
- 美容技術
- 薬剤知識
- 販売・セールス
- 接客・マナー
挙げればもっとあるはずです。
それにもかかわらず、美容師の年収は圧倒的に低い。
- 美容師の平均年収は284万円
- サラリーマンの平均年収は441万円
(男性/521万円 女性/280万円)
(2019年11月更新)
現場では、不遇に喘ぐ美容師がいて、
経営者は、なぜ、やる気がないと嘆く。
もし美容師を、生涯の仕事にしたいと考えているのなら、確実に『稼ぐチカラ』が必要です。
他の誰かや、環境のせいにするのではなく、すべてを自分で切り拓く。それが出来るのは美容師の特権です。
フリーランスという新しい働き方の出現は、美容業界にとってポジティブに影響するでしょう。
その一方で、優秀な人材の流出は、店舗を経営者にとっては脅威に感じるかもしれません。
しかし、見方を変えれば、優秀な人材を輩出できる、教育に長けた美容室は、今後ますますその価値は高まるでしょう。
副業美容師
フリーランスという働き方は、新たな可能性を見出しました。
それは副業美容師です。
美容師を副業にするという働き方です。
本業を持ちながら、大好きな美容師を好きな場所で、好きなだけ楽しむことができます。
シェアサロンは全国各地に拡大しつつあるので、普段は都内で、週末は出身地で美容師をする。こんな働き方も可能になります。
まずは構想を練る
まずは、シェアサロンのWebサイトを閲覧してみましょう
シェアサロンは全国各地にありますが、見学や説明会への参加が可能な下記のサイトがオススメです。
他にもいくつか添付しておきます。
こうした働き方の変化は、美容師だけの話ではありません。
政府が推進する「働き方改革」の影響で、多くの企業は、残業を禁止するなど大幅な効率化を図り、その一方で副業を推進しています。
会社に出社せずに、自宅やコワーキングスペースなど自由な場所で仕事ができるリモートワークを導入する企業も増えている。
働き方は確実に多様化しています。
この機会に、今一度、現実を俯瞰してみたり、将来の展望を妄想してみり。この記事がそのきっかけになれば嬉しいです。
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