こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。
この記事を書いているボクは46歳の男性美容師です。美容師歴は25年、人口20万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店はまもなく15年目を迎えます。
本記事でお伝えするテーマは『40歳からの美容師の歩き方』です。
なぜ、このテーマにしたのかというと、
若い頃の自分が感じていた不安だから。
「美容師っていつまで働けるの?」
「40歳で定年って本当?」
「体力的にシンドくない?」
「やっぱり独立しないとダメ?」
結論はとっくに出ています。
“美容師の定年40代説”は大ウソです。
むしろ美容師は40代からの方が楽しい!
そう言い切ってもいいくらいです。
その理由をお伝えします。
本記事のラインナップは、下記のとおりです。
- 美容師は独立を目指すべき
- 美容師の定年が40代と言われる理由
- 40歳から味わえる美容師の醍醐味
- 美容師に定年はない
- 副業も視野に入れておく
美容師は独立を目指すべき
先日に下記のツイートをしました。
40歳以上の美容師の皆さんに質問です。(男女問いません)
✅「元気ですか?」
✅「仕事楽しいですか?
✅「儲かってますか?」
✅「美容師の定年40代説って本当?」リプライ貰えると嬉しいです。
もちろんRTも歓迎!#美容師 #美容室経営— サッカー馬鹿 美容師 勝村大輔 (@gunners5050) December 9, 2019
40歳以上の美容師の皆さんに質問です。(男女問いません)
✅「元気ですか?」
✅「仕事楽しいですか?
✅「儲かってますか?」
✅「美容師の定年40代説って本当?」リプライ貰えると嬉しいです。
もちろんRTも歓迎!
キテルキテルww
これまでの美容人生の中で今が今が一番充実しているという53歳の女性美容師さん。
美容師歴35年のオッサン美容師にも絡まれたww
お客さまに選んでもらえる限り現役!
前向きな43歳の男性美容師もいます。
医療美容師として新たな分野を開拓した美容師
ぼちぼちじゃなく、絶対に儲かってるはず!
上記のとおり、40歳以上の美容師たちは、皆元気です。めっちゃ楽しそうです。
そして何より、余裕を感じます。
ただし、見逃してはいけないのは、彼らの多くはオーナー美容師だという点です。
- 自分のチカラで集客できる
- 高い技術力でお客さまを虜にする
- 自分の責任でサロンを運営する
環境や他の誰かのせいにすることなく、大人の振る舞いを忘れない。
心身ともに独立を果たした大人の美容師は魅力に溢れています。
美容師の定年が40代と言われる理由
そもそも、どうして”美容師40代定年説”が囁かれているのでしょうか。
下記のグラフは、美容師の年収を年代別に比較しています。
グラフを見ると、美容師の年収は40〜44歳でピークを迎え、その後、緩やかに下降していく様子が見えます。
次に下記のグラフをご覧ください。
このグラフは、サラリーマンの年収を年代別に比較したものです。
美容師と比べると、年収のピークを迎える年齢が、10歳ほど遅いことが分かります。
ココが、“美容師は40代で定年を迎える”と言われる理由です。
さらに、あからさまに浮かび上がるのは、美容師とサラリーマンとの年収の差です。
- 美容師の平均年収は284万円
- サラリーマンの平均年収は441万円
(男性/521万円 女性/280万円)(2019年11月更新)
美容師の年収が低い理由は、下記の記事を読むと判ります。
40歳から味わえる美容師の醍醐味
40歳を過ぎて、強烈に身にしみることがあります。
それは“お客さまと共に歳を重ねる喜び”です。
40歳以上の美容師なら、おそらく例外なく、10年以上、あるいは15年以上に渡り、担当し続けているお客さまがいるはずです。
美容室にはたくさんのお客さまが来店しますが、長年通いつづけてくださるお客さまは稀です。
この稀なお客さまを数多く抱えることができるのは、40歳以上の美容師の特権です。
カッコいいヘアースタイルを創る喜びに加え、この人に喜んでもらいたい、助けてあげたい、心からそう思えるお客さまとの長年のお付き合いは、美容師の財産です。
美容師は離職率が高い職業です。
しかし、データで示すことは出来ませんが、離職に至る美容師の多くはアシスタントではないかと肌感から想像できます。
なぜなら、自分のことを支持してくださるお客さまが増えれば増えるほど、やりがいを感じることが出来るからです。
だから、どうかスタイリストになるまで美容師を辞めないで欲しい。
さらに言うと、どんな形であろうと、40歳まで美容師をつづけて欲しい。
心からそう願います。
40歳を超えなければ味わうことができない、美容師の醍醐味があります。
美容師に定年はない
先日に下記のツイートをしました。
最近、近所の美容室が閉店したようで、どうして閉店したのかと訊くと、ご高齢(80)だからだと。ご病気なんですかと訊いたら、元気にパチンコ三昧してるそうです。好きなことを楽しめる余力を残し勇退。最強女史ここにあり!お疲れさまでした。#美容師
— サッカー馬鹿 美容師 勝村大輔 (@gunners5050) November 17, 2019
最近、近所の美容室が閉店したようで、どうして閉店したのかと訊くと、ご高齢(80)だからだと。ご病気なんですかと訊いたら、元気にパチンコ三昧してるそうです。好きなことを楽しめる余力を残し勇退。最強女史ここにあり!お疲れさまでした。
上記は80歳で現役を引退した女性美容師の話です。
高齢にかかわらず、支持していただけるお客さまを抱えていること。
そして現役引退後に、趣味に興じることができる貯蓄と体力があること。
彼女の生き方は、美容師の理想像です。
美容師に定年などないことを彼女が証明してくれています。
副業も視野に入れておく
最後にお伝えしたいのは、新しい働き方の提案です。
美容師は身ひとつで生計を立てることができる素晴らしい職業であると同時に、
突然のアクシデントや体調不良に見舞われた途端に、現場に立てなくなってしまい、一気に収入を失ってしまいます。
こうしたリスクは年齢を重ねるごとに高まります。
もしもの時に備える、リスク管理も考えておきたいところです。
その対策として提案したいのが、下記の2点です。
- 経営者になる
- 副業をする
経営者になる
自分が経営側に立ち、スタッフに現場を任せる。
この形はひとつの理想です。
ただし、多くの美容師は独立を願っているので、絶え間ないリクルート活動が必須になります。
しかし、今後はさらにリクルートは困難を極めるでしょう。
現在の美容業界の現状は、
- 全国の美容室は25万件
- 全国の美容師は53万人
- 直近の美容学校の卒業生は1万5000人
人材不足は明白です。
こうした状況を踏まえた場合、一番のリスク管理は、自身が現場に立ち、自身のお客さまを持っておくことではないでしょうか。
【参考記事】
副業をする
副業など、新たなチャレンジをする。
こちらも、ひとつの理想形です。
ボクがオススメする副業は下記の2点です。
- 既に備わっているスキルを生かす
- 新しいスキルを身につける
美容師には、美容技術のほかにも、薬剤知識や接客マナー、販売セールスなど、多くのスキルが備わっています。
専門性を生かして講師になる、知識を生かして商品開発、あるいは商品の販売を行う。福祉美容や医療美容の分野に従事するなど、活躍の場は多岐に渡ります。
今なら、YouTubeやブログなど使えば、オンラインで仕事ができるので可能性は無限です。
もうひとつは、新しいスキルを身につけることです。
プログラミングや英会話など、興味を追及してみる。あるいは、趣味や好きなことを仕事化出来るか考えてみる。
本業がしっかりとしているのだから、新しいチャレンジには何のリスクも発生しません。
もし新たなビジネスが起動に乗れば、今度は逆に美容師を副業にするのもありかもしれません。
【副業に関する参考記事です。】
ボクがお伝えしたいのは、柔軟な姿勢の大切さです。
歳を重ねると、人は頑固になりがちです。視野も狭くなります。そして変化を望まなくなる。
10年前と現在とでは、全てが激変しています。当然のことながら、10年先には別の未来が待っています。
40歳からの美容師に求められるのは、変化を恐れない勇気ではないでしょうか。
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