2. 人間関係を育む
ボクとファンとの間には、美容師と客の立場を超えた関係性が存在します。
利害を超えた人間関係です。
他愛のない話題をきっかけに、会話を重ねると、お客さまが何を考えていて、どんなことを大切にしているのかを少しずつ理解できるようになります。
ヘアースタイルの好みや、普段の髪の扱い方も、手にとるように分かるので、お気に入りのヘアースタイルを提供することができます。
まずは美容師として信頼を置かれることが先決です。
その上で、人として、適切な距離感を心得ることが最重要です。
心の距離感が測れる人は、相手へ居心地の良さを提供することができます。
以前、喋り過ぎる美容師がいました。
初対面だろうと、相手を選ばず、いきなり自分の家庭環境を語りはじめます。
分かりきったことですが、ほとんどのお客さまは、それほどその美容師には興味ないですよね。ましてや家庭環境なんて。
自分のことを知ってもらおうと必死になる気持ちは分かります。
だけど、その前に相手の言葉に耳を傾けるのが最低限の礼儀ですよね。
相手によっては、話したくないこともあるかもしれません。不躾(ぶしつけ)な質問もご法度です。
ちなみに、その美容師は自分のことを接客上手だと思っているそうです。
やれやれです。ww
お客さまと良好な人間関係を築くのは、カンタンではありません。
時間もかかるし、どうにもならない相性もあります。
だからこそ、じっくりと向き合い、育んできた人間関係は強固です。
「あなたじゃなければダメなの」
こう言ってもらえてこそ一流です。
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