行き場を失った美容室難民
これまで、美容室業界は新規客を奪い合っていました。
お得感を前面に押し出して、一人でも多く新規客を呼び込むことに没頭していました。
お得感を追い求める利用者は、ひとつの美容室に定着することなく、転々としています。
お気に入りの美容室が見つからない利用者は、俗に美容室難民と呼ばれています。
奇しくも、今、お気に入りの美容室があること、そして信頼できる美容師がいることは、利用者にとって大きな価値になっています。
その一方で、美容室難民は行き場を失っている。
行き場を失った美容室難民を生み出してしまったのは、これまでの美容室の在り方に問題があったのではないかと考えてしまいます。
前述のとおり、美容室は100%安全ではありません。しかし、美容師との信頼関係は安心の大きな担保になります。
今、はっきりと言えることは、ひとりでも多くの新規獲得を目論み、一円でも多くの売上を記録することよりも、ひとりでも多くのお客さまと信頼関係を築くことが大事だということです。
それはお客さまのためでもある。
それでも、美容室にとって新規客の来店はありがたいです。
お客さまにとっても、この店、この美容師と出会ってよかったと思ってもらえるように、努力していくしかありません。
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