サッカー馬鹿

2017.9.5

『水戸ホーリーホック×ガールズ&パンツァー』コラボ仕掛け人が語るスポンサーの役割。そこにまっすぐな愛はあるか?<バンダイビジュアル株式会社 廣岡祐次氏インタビュー&取材後記>

9/9(土) J2 第32節 水戸ホーリーホックvs FC岐阜<ケーズデンキスタジアム>

2015年9月27日(日)開催の水戸ホーリーホックvsFC岐阜 写真:廣岡氏より提供

9/9(土) J2 第32節 水戸ホーリーホックvs FC岐阜 が行われるケーズデンキスタジアムにて『アニ×サカ 2017』が開催される。人気アニメ『ガールズ&パンツァー』とコラボする水戸ホーリーホックが、人気アニメ『のうりん』とコラボしたFC岐阜を迎えたい一大イベントは、ファンが主導で『アニ×サカ交流会&痛ゲーフラ撮影会』など様々な催しを体験できる。この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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【取材後記】

ガールズ&パンツァーコラボユフォーム着用の廣岡氏

バンダイビジュアル株式会社 廣岡氏のインタビューから強烈に感じたことは、クラブとスポンサーの関係性の在り方だった。

スポンサー枠を小分けにし、少額投資を可能にしたことで、多額の資金調達を可能にし、地域に根ざすことに成功したヴァンフォーレ甲府の取り組みは余りにも有名だが、今インタビューで語った廣岡氏の新たな提言は、クラブ側の姿勢に問題提起を促したものだった。

沼田社長をはじめ、水戸ホーリーホックのクラブ関係者と、スポンサーという立場で功労する廣岡氏との間には深い信頼関係があった。

互いに寄りかからない、同じ熱量を持ち合わせる”本気”が織り成すパワーは計り知れない。

「J1に上がればお金が集まる。」だから先ずは結果で示したい。であれば、「J2に降格したのでスポンサー撤退は致し方ない。」という理屈にもなる。

クラブは、「本気で応援されるために何が必要なのか。」を考えるべき。それは当然、結果だけではない。

「それをして楽しいのか?」「それをして誰が喜ぶのか?」プロモーションのプロが語る企画力は、実にシンプルだった。

サッカークラブによるこういった取り組みは、一般的なビジネスモデルにも落とし込むことも可能だ。商品やサービスを超えた”何か”を創り出す。それが愛される理由となり、その結果、独自の価値を生み出すかもしれない。

今後もこうした外側からの視点にも注目していきたい。

〈了〉

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