東京23区にサッカースタジアムを
(長岡) これから19年20年に向けて、世界的なスポーツイベントがありますが、その中で味の素スタジアムが、来年(2019年)6月に陸上の近代五種のワールドカップを開催することが決まっていますし、9月からはラグビーのワールドカップの会場となることが決まっており約2カ月間使用できません。ラグビーワールドカップにおいては、日産スタジアムを使用している横浜F・マリノスも同様です。ただ横浜F・マリノスの場合は、ニッパツ三ツ沢球技場がありますが、横浜FC、Y.S.C.C.横浜、そしてなでしこリーグのチームなどと、共同使用の運びになるので、グラウンドコンディションも厳しいでしょう。J1基準を満たしたスタジアムが、味の素スタジアム以外はない東京都をホームとしているFC東京と東京ヴェルディにとっては、来年・再来年は厳しい状況が続きますね。
――報道によると東京オリンピックにおいて、味の素スタジアムはサッカーでの使用はないと。
(長岡) はい。近代五種の会場になることが決まったので、残念ながらサッカー会場として味の素スタジアムは使われなくなってしまいました。
――こういう状況が追い風となり、ますます東京23区にサッカー専用スタジアムの建設を!という機運が高まっているのですね。
(長岡) FC東京にヴェルディ、それ以外にも今、関東リーグでも東京都のチームも増えてきていますから、ニーズは確実にありますね。東京の人口の7割8割が23区に集中しているわけですから、ましてや交通インフラもあるわけですし、それは大きいです。
それだけのスタジアムができれば、当該のJクラブだけでなく、大学や高校を含めて沢山のチームがありますから、みなさんグラウンドを探しに苦労されています。実際に東京都リーグですら、都内でリーグ戦が開催できずに埼玉や千葉で試合をすることも珍しくはありません。都内で試合ができる会場が、ノドから手が出るほど欲しいのが本心だと思います。
――東京のスタジアム事情について最新情報はありますか?
(長岡) 新聞でも伝えられていますが、FC東京が代々木公園に検討しているというニュースがあります。あとは2020年東京オリンピックのメイン会場、新国立競技場が大会後に、球技専用の競技場になります。すごく興味深いですね。
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