サッカー馬鹿

2020.5.15

人気サッカー漫画『アオアシ』に託した日本サッカーの未来像〜指導者育成が鍵を握る〜〈アオアシ取材・原案協力 スポーツジャーナリスト上野直彦 インタビュー〉

サッカー漫画『アオアシ』をご存知だろうか。2015年1月、週刊ビッグコミックスピリッツで連載がスタートした同作品は、マンガ大賞2017の4位にランクイン、第15集は2018年11月30日に発売される。総発行部数230万部(電子書籍を含め)を超えるヒット作として多くの読者に親しまれている人気サッカー漫画である。

愛媛県に住む荒削りの才能を持った中学3年生”青井葦人”が、たまたま居合わせた架空のJクラブ「東京シティ・エスペリオン」の監督と出会います。その監督に才能を見出された青井葦人は、名門クラブ「東京シティ・エスペリオン」のセレクションに来ないかと誘われます。家族、友達、様々な葛藤を抱えた青井葦人は、悩んだ結果、上京を決意。そこから物語が大きく進みます。

アオアシのストーリーについて説明をしてくれたのは、作者 小林 有吾氏のサポート役として取材・原案協力を担っているスポーツジャーナリスト上野 直彦氏だ。物語の舞台はJリーグクラブの下部組織に当たる”ユース(高校生年代)のセレクション”。これまで様々な作品で描かれてきた高校サッカーとは異なり、プロサッカー選手を目指す高校生のチャレンジが描かれている。

アオアシに登場する試合や練習シーンは、細やかな戦術描写をはじめ、サッカーの概念が深く捉えられているとサッカーファンからの支持も厚い。このリアリティー溢れる物語の背景には、これまで上野氏が積み重ねた取材経験が生かされていることが容易に想像できる。上野氏が唯一出した注文は「指導者をしっかりと描いて欲しい」ということ。

主人公の青井葦人と並び、物語に存在感をあらわしているのが、福田 達也監督をはじめとした指導者たちの姿である。師の導きにより葛藤を乗り越え、才能を開花させる主人公。この光景に上野氏は何を託したのだろうか。アオアシに込められた日本サッカー躍進のヒントについて伺ってみた。

 

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